染織文化講座「江木良彦 きものファッションのコーディネート~その①~」 kimono lecture by Yoshihiko Egi

久しぶりの染織文化講座。
今回は1年ぶりの登場!
最近は宮沢りえちゃんの「ヨルタモリ」でのきものスタイリングでも話題の江木良彦先生の講義でした。

江木先生と。
前半のきものコーディネートのお話では、先生がお持ち下ったりえちゃんが番組で着ていたきものについて。

きものを見入る我々

「ヨルタモリ」では、りえちゃんのご希望もあり、アンティークのきものを多くスタイリングされているそうです。(全ての回を先生が担当されているわけではないそうなので、あしからず)

こちらは、美しい紫色の絞りのきもの。立涌柄に大柄の藤の花かな。絞りのきものって昭和っぽくなるからむしろ着るときに気をつけてたけど、アンティークなのよ!といった体裁で着こなしちゃえば、かなり可愛いかも、と再認識しました。
アンティークのきものは、ほとんどそのまま着られる状態のものは少ないので、事前の準備が大変なのだそう。

まず、いいものを見つけるのが大変、見つけたらほとんどの寸法が小さすぎて背丈のある現代の若い女性にサイズが合わない。よって、はぎ入れしたり、縫い合わせるパーツを入れ替えて仕立て直したりと、なかなかの作業ですよね。

たくさんの女優さんに支持される江木先生。「とにかく私たちの仕事は女優さんやモデルさんが安心して仕事ができるためにいる裏方なんだ」とおっしゃっていました。

こちらのきもの。衿先を見てください。白い布で代用してありますよね。これもパーツ替えの結果、下前の衿先だから見えないということでこのように。

他にもこの写真では見にくいのですが、昔の若い方のきものは、袖丈が長めに誂えているものが多く、袖丈をカットして足りない身丈を補ったりもしているそう。わかりますか?綺麗に帯で隠れるところに足し布されてますね。

これが蝶々のきものに合わせていた帯だそう。私は「ヨルタモリ」自体ほとんど見たことないので、りえちゃんの着姿をGoogleで検索しました。彼女だから着こなせている!という感じもしますが、アンティークの着物のコーディネートはなかなか難しそうです。

江木先生曰く、コーディネートに論理なんかない、直感!みなさんは、きものを難しく考えすぎているし、そうなっちゃったから、きものがハードル高いものになってしまったんだ、と。

次回へ続く。

I went to the textiles seminar running by the Japanese textiles cultural association. They have open seminars seasonally related Kimono culture.
A top kimono stylist Mr Yoshihiko Egi today’s lecturer showed us some antique kimonos styling for Rie Miyazawa (actress) .
Many famous actresses and models are huge fan of him and they respect his beautiful stylings and perfect techniques for dressing kimono.

 

あこや

Leave a Reply

CAPTCHA