木村孝先生 特別講義 美しいキモノ・アカデミー「夏から秋への仕度」〜その①〜 Ms. Taka Kimura’s kimono lecture
美しいキモノ主催の木村孝先生のレクチャーへ伺ってきました!
この日も朝から大変な陽射しで暑くなりました!
今回のテーマは「夏から秋への仕度」と、もう秋!?という感じですが、ファッションとはそういうものですよね〜。袷の季節の準備が始まっています。
さて、毎回孝先生の装いが楽しみなこのレクチャー。暑いさなかの孝先生の装いは!?
先生とご一緒に!
ご覧下さい〜。シックな先生のお姿!
カジュアルに涼しげな小千谷縮のきものと帯でグレー×グレーの同系色コーディネート。しかも、帯は大きな市松柄で、大変モダンな印象です!それに、写真では見えにくいですが、茶系が織り込まれた帯締めを合わせていらっしゃいます。涼しげな印象のブルーなどの小物をあしらおうというところを、あえて、茶系にされたとか!!!さすがです。
孝先生と言えば、大変エレガントではんなり京都なやわらかもののイメージ。
小千谷縮姿に新鮮な印象でしたが、先生がお召しになると、気軽な小千谷でも、ものすごくエレガントで美しかった〜☆
さて、講義メモを簡単に☆
■秋口の装い
6月9月両方に着られるような単衣を作っておくと良い。
あまり季節にとらわれない、七宝模様の付け下げなど、めでたさも程よいレベルものもが一つあるとお出かけにも普段にも使い勝手がいい。
■単衣ランニング
5月から10月までの単衣シーズンを、帯を変えて一枚のきもので乗り切るなんてことも選び方次第では可能に。例えば、薄いブルーの色無地など、汎用性の高いきものには、帯の色などで変化を付ければ夏単衣にも秋単衣にも1枚のきもので着回せる。黒い帯などは印象が鮮明なので、背か高い方などに特に良い。
■秋にふさわしい模様
銀杏や狐の嫁入りなどユニークなものも含め、自然に野に咲く萩や七草など、秋を表す図柄は豊富。代表的なものに紅葉がある。
紅葉:青紅葉は6月、赤紅葉は秋
定番の菊:9月9日は重陽の節句といわれるが、日本人に好まれる菊。昔は秋の代表格出会ったが、最近では季節を超えて通年楽しむ柄となっている。おめでたい柄でもあり、中国では薬を意味する。歴史的に見ても、江戸時代には菊栽培がブームとなり、明治時代には菊人形を楽しむ文化もあった。
意匠化される菊:万寿菊など、元は琳派からの流れでデザイン化された図柄。菊唐草は菊の中でメジャーな図柄。
■夏の仕立て、現代の仕立て
夏は、袖丈が短めなのも動きやすく、さっぱりした印象で良い。
また、通常は1尺3寸と言われる袖丈も、最近はお背が高い方が多いため、そういう場合は基本に忠実になりすぎるのではなく、1尺4寸、5寸と自分の体格にあった寸法を心がけるべき。
最後に、暑い中きもの姿で集まった私たちに向けおっしゃった言葉。
「夏の暑い時期に着るきものは、女の心意気」
ああー、さすが孝先生!
女ですもの!どんなに暑くったって、自分を美しくすることは、自分たちの心一つ!おしゃれってそういうことですよね!
つづく。
あこや
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