青山八木☆秋講座☆「きもの、初めの一歩」第2回 ~その①~an Aoyamayagi lecture

コミュニティたまがわで毎月開催されている青山八木さんによる「きもの、初めの一歩」秋講座の第2回目に行ってきました。

今回のテーマはなかなか興味深い、箪笥に眠る大島紬や絣のきものの活用法についてとコートや羽織といった羽織ものについて!とっても勉強になりました。

ということで、今回は、大島紬を着て参戦してきました~。

講義後に青山八木 店主 八木健司さんと

この大島紬は、母から譲り受けたものですが、 昔の大島紬ならではの色数が多め、且つ、譲り受けた当初は、ハっとするような鮮やかな赤い八掛がついていました。暗い色目のイメージが強かった大島紬でもこんなに可愛いタイプもあるのかと、譲り受けた時から大切に着ているきものです。

まあ、とはいえ、この私のきものを見ていただくとわかると思いますが、こういった柄柄のきものって、コーディネートに慣れていないと、本当に帯合わせが難しいと感じます。柄柄の小紋も難しいけど、それ以上に絣特有の柄行きの柄柄きもののコーディネートは、難しい!きもの自体に昭和臭もあるので、一歩間違えると単に古いきもの着てる人みたいになっちゃうんです~!

この私のコーディネートも色々ご意見あるでしょうが、今日の講義では八木流(八木好み)のコーディネート術を学んできましたので、一部ですがシェアいたします~。

家に眠る大島紬•絣柄のきもの

この日、八木さんは、なんとお母様がかつて着ていらしたというきものを三枚見せてくださいました。

奥二枚が結城紬、手前が大島紬です。

八木さんのご両親も呉服のお仕事をされておられたのでたくさんたくさんきものをお持ちのはず。その中から、なるべくきものの色味が一色のものを選んでお持ちになったという事ですが、お母様の時代を感じる三枚ですね。

まず目に留まるのは、藍色のきもの地になかなか主張を感じる八掛たち。

からし、えんじ、柿茶の八掛が鮮やか〜〜。当時はこの手の紬にこうした色味の八掛をつけることが当たり前で、今から見れば組み合せが昭和感?昔っぽいね、という印象を与えるのですね。

でも、結城に大島紬に、とてもいいものです。これを古くさいから、といって着ないなんて、そんな事出来ます?!そんな皆さんに八木さんからの提案は、帯に染織作家ものを合わせる、という提案。

手前から、小島秀子さん、冨田潤さん、柳宗さんの帯を合わせます。きものが少し前の時代のものを着る場合、せめて帯あわせは現代のものに。それが古くさいコーディネートから脱出する方法ですね。

また、中央のきものの様に絵絣タイプのものには幾何学模様を合わせる、といったポイントもあるそうです。

なるほど。


そして、毎年12月に青山八木さんで個展をされている染織家の津田千枝子さんの作品も力を発揮してくれるそうです。

手前と奥が津田さんの帯

かつては、この手のきものに合わせる帯として主流だったのが西陣織の帯。もちろん今だって上等なコーディネートですが、やはりきものもファッションなので、今の空気を上手に取り入れた方が風景になじみます。また、この手のきものは普段着ですから、余計そういった感覚を持つ事が大切な気がします。

ちなみに、私個人的には、染帯を合わせるという選択肢は大いにあると思っています。ただし、上手に選ばないと、野暮ったくなる可能性があると思いますので、そこは要注意。でも、普段さらりと着る紬のコーディネートとして、上手に取り入れたいと思います。八木好みではないかもしれないけれど、私自身は染帯ってとっても使い勝手のいい帯だと思っています。

さて、この次に見せて下さったのが久米島紬です。

THE絣!といった王道の絣柄です。この手のきものは、どう着ても、あか抜けて見えない。。。のでは!?という不安がつきまといます。講義中、八木さんは、様々な帯をあてて、これも合わない、これも合わない、という様にこうした絣柄のきもののコーディネートの難しさを見せて下さいました。

そして、いきついたのが、、、

津田千枝子さんの個性的な帯。これぐらい力強い帯でないと釣り合わないという事でしょうか。次は、冨田潤さんの帯。

いい感じですね。

コーディネートは難しいからこその楽しさがあるけれど、困り果ててしまうレベルは、結局着なくなってもったいないことになりがち。昔のきものだから、とか、絣柄がなぁ、とあきらめず、今日のアドバイスを思い出して、家にあるきものも活用しなくてはいけませんね!

つづく

あこや

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