長艸繡工房 長艸敏明 作品集「繡えども繡えども」 a beautiful Japanese embroidery Nagakusa


日本の素晴らしい手仕事のひとつに刺繍があります。私ももちろん、刺繍大好き!きものと刺繍はいにしえの昔から、切っても切り離せないものですよね。着物好きの方の中には、刺繍があるものには、目がない、と言う方もいらっしゃるのでは??

かつて、友禅染が生まれる前には、細かな文様を表現する手段として刺繍が施されました。刺繍で埋め尽くされた小袖は、今では考えられないほど豪華絢爛。日本人は刺繍という技術で様々な景色を描いてきました。

今月、京繍の長艸敏明さん (長艸繍工房) が作品集を出版されました。その名も、「繡えども繡えども」。素敵なタイトルですね。


長艸さんの作品と出会ったのは、数年前に、青山八木さんで扱われている長艸さんの美しい刺繍が入った名古屋帯を拝見したときでした。その時の感動は忘れられないですが、とにかく「美しい!」という言葉しか出てこなかったな。
こんなに繊細でそして空気感が美しい刺繍は、初めて見ました。

ご本を開くと、緻密で高度な技術に裏打ちされた長艸さんの刺繍がたくさん!


ちょっとだけご紹介。これは能衣装「花菖蒲」。衣装全体に刺繍が施されているんですよー!とんでもない!一体、制作するのにどれほど時間がかかっているのか、、、。しかも見てください。色のグラデーションによって表現された菖蒲!

この色の美しさが、長艸さんのきっとセンスだし、私達が魅了されるポイントなのかなー。

作品集の中には、着物や帯だけでなく、様々な長艸さんの作品が登場します。こんなものまで、刺繍で表現してしまうのか!と、驚きでした。まさに眼福の一冊!ページをめくるたび、刺繍の奥深さを知ることが出来ました。

来月、京都へ行く予定なので、工房にお邪魔してみよう!
工房では作品も見学できるし、着物や帯の刺繍オーダーも受け付けてくださるんだとか。もちろん刺繍教室も開催されているので、興味ある方は、ご本をチェックです!


長艸敏明さんの作品集 「繡えども繡えども」、素敵な作品集でした!
講談社の山本さん、発売おめでとうございます!


あこや

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