知ってました?撥水加工いろいろ Waterproof for Kimonos

皆さま、ご無沙汰しております。
お元気でいらっしゃいますか?

エリアによっては、非常事態宣言が解除されて、徐々に営業をスタートしたお店などもあり、外出する機会が増えてくる、というような方もいらっしゃると思います。

東京はまだまだですが、解除されてもしばらくは、個人個人で気を緩ませることなく、なるべく外出を避けたり、人との接触を避けたりと気を付けないといけませんね。

さて、ブログをなるべく更新しようと思っていたのに、全然投稿出来ていなくてすみません。(涙)ちょっと今日は、先日お仕立てをお願いしている仕立て師さんとお話ししていて知ったことをご紹介したいと思います。

■撥水加工について

単衣の時期に突入して、梅雨の季節も近づいてきますと気になるのがきものの雨対策ですよね。(今年は、梅雨に外出できるのかもわかりませんが…)
きものや帯のお誂えをお願いするときに、呉服屋さんなどから

「撥水加工どうされますか?」

と、聞かれたことありませんか?

絹は水が大敵ですし、万が一のお手入れも楽、ということでこの加工の代表的なのが「パールトーン加工」かと思います。ご存じの方も多いですよね。パールトーンというのは、この加工を提供する会社の名前です。

私は、尊敬する木村孝先生が、「撥水加工はきものの色が微差ですが変わる気がしますので、私はいたしません。それに、加工したものは、お手入れの際に、その加工にあった正しいお手入れをしないときものがダメになります。」と、おっしゃったのをある講義でお聞きした以来、撥水加工は基本しないことにしているのですが、とはいえ、夏物やお茶をされる方など、その利用価値はあるかと思います。
※孝先生は、撥水加工はされないようでしたが、洗えるきものは便利にお召しになられていましたね。

撥水加工は、「さわやか仕立て」、とか、「ガード加工」とか、呉服屋さんによっていろんな名前がついていてややこしいんですよね。その先にどんな加工が施されているのか、気になって仕方がないです。(笑)

■パールトーン加工にハジックガード

先日、仕立て師さんから、
「あこやさん、単衣のきものですから、撥水加工されますか?
うちだと、パールトーンかハジックガードになりますが。」

と、聞かれました。

パールトーンはもちろん聞いたことがありましたが、ハジックガードは初耳でしたので、その違いについて確認しました。

パールトーン加工というのは、先述した通り、株式会社パールトーンが提供する撥水加工で、一番有名ではないかしら。

噂で、パールトーンは、汚れた場合、アフターケアが無料で受けられる、と聞いたんですが、本当?これ、ホームページにはどこにも書いてないの。でも、何度かこの情報を聞いたことがあって、本当なのかしら?だとしたら、すごいですよね!でも、これまで、無料だったことあったっけなぁ。。。(呉服屋さん通しているからかな?!)

一方、ハジックガードというのは、京都染織整理工業組合というところが提供している撥水加工のようです。これ以上の情報は分からなかったのですが、パールトーンよりずいぶんとリーズナブルな印象でした。

いずれも技術的なことはよくわかりませんが、孝先生がご指摘している通り、加工は科学的なものなので、お手入れの際は、その加工に適した正しいお手入れが必須です。なので、加工をお願いすると通常はきものや帯に加工のタグが縫い付けられて納品されてきます。ですから、そのタグをきちんと確認して、お手入れに出すことが大切ですね!

文章ばっかりのブログになってしまいましたが、大切なことなので、ぜひ確認してみてくださいね。



あこや

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