第37回日本染織作家展 at 東京都美術館 に行ってきました☆

上野にある東京都美術館へ、京絞り寺田さんが参加されているという事で
第37回日本染織作家展に行ってきました。


意外にも東京都美術館初めて行きました。レンガ作りのモダンな建築のとっても素敵な美術館。現在「バルテュス展」を開催中なので、足を運んだ方も多いのではないでしょうか。

こちらのギャラリーAというスペースで第37回日本染織作家展は開催されています。これは、一般社団法人である、日本染織作家協会が主催する公募展の展示会です。

ずらずらーっと出展作品が並びます。

昨年から京鹿の子絞振興協同組合は協賛として参加されているそうで、その一環で寺田さんも出展されていました。

京絞り寺田さんは、以前京都で参加したワークショップでお世話になり、それ以来のファン!

お久しぶりにお会いできた寺田氏。

この日は、お洋服姿でした。おきもの姿しか拝見した事なかったので新鮮!3点の作品を出展されていましたよ。寺田さんのお許しを得て作品を撮影させていただきました。

訪問着 総絞本疋田石垣草花模様

見事な花模様が細かい絞りで表現されています。立体的!!

こちらは、訪問着 総一目絞り滝縞模様

絞りには珍しいモダンな作品。遠目で見ると美しい縞模様ですが、近くで見ると一目絞りがぎっしり!気が遠くなる様な作業が目に浮かびますが、この一目絞りをする職人の方がもう現在ではいないそうです。一目絞りは、女性の繊細な手仕事。女性の繊細な手先からしか生まれないものだそうで、この作品も構想段階から完成まで3年かかっているそうです。

3点目は、訪問着 松梅菊模様。

上品な作品。美しいです。

寺田さんたちは、こうした美しい絞りの技術が伝承されるよう、様々な試みに取り組んでいらっしゃるそうです。どうかこの技術が廃れないよう切に願うばかりです。

会場には60点ほどの力作が並んでいました。実際に袖を通すもの、というよりまさに作家性の高い作品の競演と行った感じで、普段なかなか触れることがない作品たちをこうして見る機会というのは非常に貴重でした。

最後に、この日会場にいらしていた東京友禅の高橋孝之先生とぱちり。寺田さんがご紹介して下さり、ご自身の出展作品についても解説して下さいました。

ちょっと見えにくいですが、京都新聞社賞を受賞した「訪問着 滝景(ロウケイ)」。
すべて手描きの友禅で、一幅の墨絵のようです。先生は天才的に反物に頭の中にある構図を描き出してしまうそうです。すごいですね!

工房が新宿にあるそうなので、いつか見学しに伺ってみたいな!
展示会は19日まで開催していますので、是非お時間ある方足を運んでみて下さいね!

 

あこや

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