菊池寛実賞受賞 築城則子作品 「工芸の現在」at 菊池寛実記念 智美術館

小倉織の復元で知られる染織家 築城則子さんが、菊池寛実賞受賞されたということで、虎ノ門にある菊池寛実記念 智美術館の「工芸の現在」展に行ってきました。

この入り口の看板にも築城さんの作品が!

今回の展覧会では、この智美術館が独自に選定した活躍めざましい12名の現代作家の作品が展示されています。その中から特に優れた作家に今回初めて賞が贈られたそうです。

本当に贅沢な空間を都心で持っている美術館だと思います。

中にはフレンチのレストランがあり、素敵なお庭を眺めながらお食事をいただけます。私も以前レストランには伺ったことはあったのですが(笑)美術館は初めて訪れました。
築城則子さんの展示は四点。木綿の帯が三点と、絹の着尺一点でした。

※パンフレットより

築城さんの作品、素晴らしかったです!
色の配置が複雑だけれど理路整然と一つのデザインを成していて美しかった…。

一緒に行った父が、築城さんの濃い茶色に黒の縦縞が断続的に織られた着尺の作品を観て放った一言が興味深かったです。

「こういう着物が似合う女性は、鋼のような女性じゃないと。」

鋼の様?
つまり、鋼のように身体が細く、しなやかに年齢を重ねた女性。

そしてこうも続きました。

「太った女性は、友禅がいい。より華やかになる。年配になっても、ふくよかな人は、織りの着物でなく、断然友禅だ。」

ほっほー!!

私の中でなんだかストンと詰まったものが落ちたというか、父の着物感にすごく納得。

私が織の着物がなんだか似合わないと思っていたのは、人生の深み増す年齢に到達していないのと、体格がいいからなのでは?!(笑)

だいぶ短絡的ではありますが(汗)、
織の着物の着こなしは、私にはまだまだ本当に難しい。

でも、築城さんの帯、欲しい…。(笑)

展覧会は明日までです!

菊池寛実賞 工芸の現在 展
1月24日(土)~ 3月22日(日)
休館日:月曜日

 

あこや

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