美しいキモノアカデミー 第12回 木村孝先生 特別講座 「春着を楽しむ」 Kimono lecture by Taka Kimura

雑誌「美しいキモノ」主催の木村孝先生の特別講座に行ってきました。

場所は、青山にありますハースト婦人画報社。本日のテーマは、「春着を楽しむ」。この日は、天気も暖かく、春を感じられる装いの方が多くとても華やかでした。

本日の孝先生。1ツ紋のに灰紫色の色無地に同系色の袋帯。

先生曰く、昼間の講義なので若竹色の細い帯締めを合わせたそうです。紫色の羽織も着ていらして、葡萄唐草が描かれていたのですが、これもまた同系色の模様で、無地感覚の便利な羽織だそうです。いつも通り、上品です、先生♪今日も可愛いい♪相変わらず、私は先生の倍くらいの容積が(笑)

さて、簡単ですが、本日の講義メモを記します。
前半は、受講生からのQ&A式で講義が進みました。

●卒業式に親としての装いについて
お祝いの席と言うのは、華やかに装うことが基本。子どもさんが喜ぶような装いを心がけて。好きなものを着て伺えばよろしい。

●単衣の時期について
5月10日頃から単衣で良い。しかし、帯や小物は、5月は袷にすること。孝先生は、6月1日から小物や帯類はすべて夏ものに変えている。

●暖かくなってもコートは着るのでしょうか。
温かくなってもコート(羽織や、ちりよけなど)は外出時は着ること。素敵な装いを、不特定多数の人に見せてもしょうがないでしょう?それより帯が汚れない対策に薄いコートを着てください。汚れ方が違ってきます。

●桜を観る会には、桜の着物はNGなんでしょうか。
それはよく言われることだけれども、あまり気にせず着たらよろしい。桜に桜が×、と言われるゆえんはお茶席の礼儀の話。お茶席では、亭主が準備したあやめに対して、大きなあやめが配された訪問着なんかを着て行くのはもってのほか。桜を観る会は自由でよろしい。

●結城の紋付は、お茶席には不向きか。
もともと茶道は男のものだった。古い茶道の文献には、男性の装いについては記されているが、女性の事には一切触れられていない。そう言う意味で、厳密なルールといのは、なかなか難しいが、結城は織の着物であっても絹であるので、大寄席のお茶会などには問題ない。ただし、帯は改まった帯を用いる方が良い。

何百年ものしきたりを変えない、という時代では今はありません!臨機応変に!

講義の後半は、美智子様のきものが話題に、、、

◆昔のお嬢様は中振袖を着るのが主流で、結婚の時にはじめて大振袖を着た。
美智子様が皇室に上がられた時のお写真を見ればわかる。
ご結婚前の美智子様は2尺7寸の中振袖をお召しになっているが、結婚後のお写真では華やかな大振袖を着ている。

華やかなきものは、全て正田家が誂えた豪華なもので、皇室にあがあって作られたものは、大変慎ましやかなものばかり。

最近では、背が高いお嬢さんが増えたこともあるのと、成人式以外着る機会が無いというのもあり、中振袖はなかなか少なくなってきた。

◆きものは着る人の人格が出てしまう
どんなに慎ましやかなきものを着ていても、着ている人が出てしまうのがきもの。
美智子様がまさにそう、美智子様は、どこから見ても常に美しいお姿でいらっしゃる。気品あふれるそのお人柄が、どんなに控えめなおきものを着ていても、表に伝わってくる。
先生が携わられた美智子さまのきもの、改めて読み返したいと思いました。

さて、今日も恒例のお土産。

孝先生のお名前入りのどらやき~。

そして、この日の私の装いは、桃色の色無地にチューリップのお花の名古屋帯を合わせました。

春ですね。洋服ではピンクなんてほとんど着ることが無い私ですが、きものの時はピンクも美しいな、と思います。受講生もピンク系の着物を着ている方が多かったように思います。

また、この数日寒い東京ですが、早く春来てほしいなー♪

I took a kimono lecture by Taka Kimura presented by the kimono magazine Utsukushi Kiomono. The outfit of the day is Pink Iromuji with a tulip Nagoyaobi. Spring has come!

 

あこや

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