2016コペンハーゲンファッションサミットに見るきものの可能性 2016CFS

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デンマークのコペンハーゲンで5月9日~11日まで開催されていた「コペンハーゲンファッションサミット」。

カンファレンスのテーマは、「Responsible Innovation(責任あるイノベーションを)」。

ファッション業界が、社会的責任を果たしながらどう発展していけるか、という議論の場です。その中で大きな焦点となるのは、やはり、「サスティナビリティ(持続可能性)」。グローバルにあらゆるテーマが語られる際の昨今の最大キーワードです。

粗悪なものを環境を壊しながら大量に作り、大量に消費し、廃棄していく。

こういった状況が相変わらず続いていることに、どの業界も敏感に反応し、なんとかしなければいけない!という態度で向き合っている、というのが世界の目線です。

ファストファッションの台頭は、消費者にとっては、そこそこファッション性も高い服が安価で手に入るため、大いに歓迎されている印象ですが、サスティナビリティ志向の対極にあるもの。今回のサミットのメインスポンサーがH&Mだった、というのもなんだか皮肉な話ですねぇ。こうした企業は今後、より一層この手の動きに対して激しくドネーションしていくのでしょうね。

先日のミラノ万博のテーマは「食」。「食」とだけ聞くと、世界の美味しいものが沢山並んでいます!というレポートになりがちな日本の報道ですが、実際には、「Feeding the Planet, Energy for Life(地球に食料を、生命にエネルギーを)」というまさにサスティナビリティや本来の食の持つ力にフォーカスをあてるための万博だったわけです。食にも、ファッションにも、世界中でこうした動きや価値観の変化が加速しています。

このファッションサミットの目的は、国連が掲げている「持続可能性のある発展」をファッション産業においてどう実現させるかを52カ国から参加している1000人以上の業界関係者がそれぞれに議論することです。

翻って、サスティナビリティ大国日本。現代生活にはもうその影も形もないじゃない、と言う方も多いかもしれませんが、本来日本は生活の食物連鎖がしっかりしていて、何事にも無駄を嫌う国民性でした。なぜなんでしょうか。貧乏性?そんなものではないですね(笑)神様が万物に宿っているという八百万の神感覚から来るものに違いないです。

そんな日本に、最強サスティナブルファッションありますよね!そうです!「きもの」です!

多分、こうした歴史的文化背景を持つ日本人だからこそ、世界に提言できるなにかがあるはず、、、と信じているのですが、今回のサミット、日本からの参加者はたったの一人だったとか。。。

私自身は、まったくもって、極端な地球に優しい生活を心がけているわけでもないのですが、大きな産業が地球のことを考えることは当然だし、そうじゃなければ、最終的に被害に遭うのは、大産業が作り出すプラットフォームに乗っかって生活している多くの世界中の人たちなわけです。

だから、活発な議論が交わされる場が世界中で沸き起こっていることは歓迎だし時代の流れだと思います。その中で、世界の目線から日本文化やきものを捉えると、日本の存在意義が新たに浮き上がって見えてくる気がします。

5/26-27にいよいよ伊勢サミットが開催されますね。いろんな意味で日本という国と文化を世界に発信できるチャンス。伊勢という場が選ばれたことは、素晴らしい!

伊勢神宮参拝もあるそうですよ〜!経済のみならず、肌で美しい国を世界の人に感じてもらいたいです、、、。話があっちこっちいきましたが、もう終わりにします。。。

結論、きものって素敵。笑

だらだらととりとめもなく長くなりました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。良い週末を!

 

あこや

2 Comments

  1. しばさき

    2016年5月20日 at 8:36 PM

    「」
    持続可能性のある発展(SDGs)と着物を結びつけられるなんて、斬新っ!僕、いま広報部でCSRの仕事しているので、まさにツボでした^ ^

  2. あこや

    2016年5月21日 at 1:45 AM

    「」
    笑っていただけましたか(笑)
    ブログを読んでくださりありがとうございます!
    お仕事のミッションはまさに!ですね。ぜひ、きものスピリットで、頑張っていただきたーい(^o^)

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