水戸黄門は丹後ちりめんの名付け親!? TV drama Mito Komon ?!

ゴールデンウィークのお約束。昼間っからソファでゴロゴロしていたところ(笑)、テレビで古い水戸黄門のドラマが放送されていました。

全く興味などないのに、なんとなくぼーっと観ておりましたら主人公らしき左吉と言う名の男が織物を織り始めました。

少し気になりそのまま観ていたら、どうやら舞台は京都丹後の峰山。この佐吉、数ヶ月の旅から戻って来たばかりで、自宅に戻って以降、なにか新しい織物を生み出すべく昼夜問わず織機に向かう日々。ろくに寝ずに仕事をする佐吉を心配する妻は、地元最大の織元の娘という設定。

そんな家に水戸黄門御一行が滞在しているという、もうこの段階で大体のストーリーが読めて来ました(笑)

水戸黄門御一行がこちらに立ち寄った理由はわからないけど、滞在中に峰山の勘定奉行が織元の組合長(佐吉の妻の父親)と密通しており、賄賂をもらう代わりに特定の織元に便宜を図っていることがわかります。

当時の着物産業関係者がリッチなことがわかりますねぇ。(ドラマだけどw)

どうやらこの佐吉、峰山一とうたわれるほどの技術の持ち主で、佐吉を自分の織元の織り子にしようと組合長は勘定奉行に頼み込みます。佐吉は弱小織元の先代に世話になったことから義理堅く、その織元以外とはたとえ妻の父親の織元だとしても取引をするつもりは無かったのです。

一方で、勘定奉行は、佐吉が数ヶ月家を留守にした間、西陣のきねやという織元に奉公、その際、門外不出の技術を盗み峰山に持ち帰ったという情報を手に入れます。

丹後ちりめんの成り立ちをご存知の方はもうお分かりですね(笑)

この水戸黄門のお話は、1700年代初頭に峰山の絹屋佐平治が西陣の織屋に奉公して秘匿の撚糸技術を丹後に持ち帰った話がベースになっているのですね。

ドラマでは、織元の賄賂によって動いた勘定奉行が佐吉を盗みの罪で投獄。それを水戸黄門が助けて、見事なシボのある白生地を佐吉に織り上げらせるというストーリー。そしてなんと、最後には、黄門さまが、この白生地に「丹後ちりめん」と名付けて峰山のお殿様に献上させ、いつもの高笑いでおしまい。(もちろんフィクションです)

水戸黄門が丹後ちりめんの名付け親!という設定(笑)。思わず観てしまったけど面白かったです。

主人公の佐吉が白生地の開発を進めるシーンでは、「くそ!なぜシボが出ないんだ!」とか、撚糸を手で撚るシーンとか、思わず笑ってしまいました。

こんな休みのどうでもいいテレビタイムにすら、きものが入り込んでくる私って一体…(笑)

 

あこや

 

 

 

 

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