着物探訪☆沖縄・芭蕉布の旅〜その⑫〜
染料ツアーへ
美恵子さんの案内で、喜如嘉界隈を散策です。陽射しが強い11時頃。
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歩くスピードが早い美恵子さん!そして手には鎌スタイル(笑)。必死に小走りでついていきます!のどかな景色が続きます。
最初に出会ったのはこの染料。(ここで紹介する染料は、芭蕉布に使うものに限りません)
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ノニです。ノニ、ちょっと昔に健康ドリンクとして流行りましたよね。その時に、沖縄でも盛んに栽培されたそうです。ノニは、根が綺麗なオレンジ色に染まるそうです。
次はこちら。月桃(げっとう)です。
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これもオレンジ色に染まるそう。茎も根も染料となります。媒染次第で色は変わります。
こんな綺麗な花が咲くんです。
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次に、こちらは可愛いピンクボールという花が咲く木。これも木の皮が染料になるんだそうです!
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こちらは、クロトン。
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1%の鉄媒染でグレーに染まります。家の囲み木に使われていました。
そしてこれが、良く聞く福木。
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これはまだまだ幹が細いので若い福木。この程度のものはまだ染料には使わないのだそうです。福木は、沖縄では防風林として植えられ100年程で大木となり、海風から家屋を守ります。木の皮が染料となります。
15分〜20分くらい歩いただけで、たくさんの染料に出会いました。本当に染料が身近なところにあるのだな、という事を実感。
さて、こちらは月橘(げっきつ)。
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可憐な白い花が咲きます。葉と枝が染料となり、絹を染めるとグリーンにそまるそうです。
こちらは野牡丹。2月頃に綺麗なピンク色の花が咲き実が出来ます。この実が染料となります。
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そして、これ!見たとき面白い形の木だなと思いました。モクマオウです。
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このモフモフ感!実は沖縄で車を走らせていると中央分離帯にこの木が植林されているのを良く見かけました。この木は、花と幹の皮が染料になるんだそうです。
陽射しが強く、小汗をかきながらのお散歩。歩きながら美恵子さんからは、ここにもあそこにももっとこんな染料があったのに、いつのまにか切られちゃったみたいね。。。というようなお話がたくさん。
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実際、美恵子さんたちは案内して下さった散歩道から染料を採ってくるわけではないのですが、豊かな環境が染織の幅を深めて行ったのは間違いありません。
屋根にシーサーがいます。沖縄らしい景色と感じます。
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先ほど出て来た福木。こちらは随分と幹が太いですね。これくらい成長したものを染料に使うのだそうです。
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さて、喜如嘉の染料ツアー終盤。喜如嘉の公民館まで戻ってきました。公民館の敷地内に2本植えられているのが、ガジュマル。
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沖縄では、ガジュマルには精霊が宿ると言われています。ガジュマル自体は、染料にはなりませんが、この木を燃やして出来た灰は、苧炊きや媒染などに使われる灰としては最高のものだそうです。
つづく。
あこや
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