着物探訪☆沖縄・芭蕉布の旅〜その⑭〜

●ワークショップDAY4

ワークショップ最終日。いよいよ機織りです。通常は、絣結びをして、糸の染色を行うという工程が入るのですが、今回はその工程はスキップ。糸芭蕉の色そのままに、自分たちで績んだ糸でコースターを織りました。

機の準備は、あらかじめ三姉妹の皆さんがやってくださっているので、感謝感激。平織りの織り方を教えて頂きながらリズムよく織っていきます。一人に一台、機を用意してくださっていて贅沢でした。(写真がないのが残念)

私は、経糸に、藍染した糸が掛かっている機織りを選んびました。途中、生引きした原皮を緯糸に挟んだり、苧引きした原皮を挟んだりしながら、表情を変えて織っていきました。糸を績む時にコースターなので、そもそもあまり細い糸にしない方が良いです、というアドバイスがあったのですが、織りながらその意味がよくわかりました。

ざっくりした風合いが出る方が、それらしいですもんね。ということで、織れたものがこちら。

コ、コースター(笑)皆さん、何が難しいって力の入れ加減で幅がデコボコしてくるんです。同幅に織っていくのが、とーっても難しい!

最初は戸惑いながらの作業でしたが、だんだんコツが掴めてきて、面白かった!でも途中で、経糸が切れまくって、その度に修正していただいて、難儀な作業だなぁ、と思いつつ、でも完成したものを見ると、コースターでもなかなかの達成感でした。

コースターのあとは、自分が績んだ緯糸を消化すべくひたすら平織りを続けました。先述した様に、生引きした糸芭蕉の原皮、苧引きした糸芭蕉の原皮、績んだ糸を気分で挟みながら。

裏を見てみると様々な繊維が緯糸に使われている事が理解出来ると思います。

よくよく目を凝らして見て頂きますと。。。

赤枠が績んだ糸。とっても細いですね。青枠は、苧引きした原皮。オレンジ枠が生引きした原皮。緯糸が変化する事で織り上がった部分の表情が異なりますね。わかりますか??色味も違います。

芭蕉布の糸はとても切れやすいので、職人の皆さんは加湿器を使いながらの作業でした。

さて、これで3泊4日のワークショップ、全て終了!!お疲れ様でしたーー!

場所を芭蕉布公民館へ移して、お昼のお弁当を食べながらの反省会です。

それぞれ、この期間を通しての学びや感想を共有しました。ランチは、初日に頂いた笑味の店の美味しくて体に優しいお弁当。

この日のメニューはこちら。

今日もどれもとっても美味しかったです!お弁当にサーターアンダギーがデザートで入っているのにも慣れました。

反省会では、参加者の皆さんの感想を聞きながら、すごく濃かったこの四日間を振り返りました。中には、感動して涙を流しながらワークショップを振り返った方もいたほど。本当に貴重な経験をさせていただきました。

最後に、このワークショップの事務局として、参加者の私たちのサポートを全力でやってくださった、平良敏子さんのお孫さんたち。美恵子さんのお嬢さん三姉妹と一緒に!

この美人三姉妹のおかげで、すごく楽しくワークショップをやり切ることが出来ました。一番右の方が長女の沙織さん。私を挟んで英語が堪能な次女、三女の方(お名前失念…すみません(꒦ິ⌑꒦ີ))、彼女達の存在が、喜如嘉の未来は明るい!と感じさせてくれました。

組合には海外からの観光客の方や染織関係の訪問者も多く、英語を自在に扱える芭蕉布を理解している方がいるのはこの時代とても強みですし、また、彼女達は組合としてSNSで芭蕉布の情報発信も頑張っています。

そして何より、小さい頃から芭蕉布作りを家の仕事として手伝い、当たり前のように技術を身につけて大人になっていること。これ、すごいことです!

彼女達が今後どのように芭蕉布に関わっていくかはわかりませんが、美しく健康的で明るい若い女性が3人も芭蕉布をサポートしているとは、なんともたくましいではないですか!!

この出会いに、経験に感謝です。

つづく

あこや

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