どうなんだ藍染 faced with running color
大相撲観戦には、久しぶりに浴衣を着て行ったんです。
普段、あまり浴衣を着ない私ですが、
夏に一度は着たい衝動に駆られ、この日も久々に袖を通しテンション上がって出かけました。
数年前に誂えた有松絞の藍染の浴衣です。
実は、この浴衣をお願いするとき、かな~り迷ったんです。
その理由は、この反物が藍染であること。
藍染ってとにかく色落ちする、と言われているじゃないですか!
色落ちして、肌襦袢に藍が移るくらいは、仕方がないと思えても、帯に藍が付くのだけは絶対に嫌!と思っていたので、相当悩みました。
でも、可愛いしな、大人っぽい浴衣が欲しいしな、と思っていたので、悩んだ挙句、決断!ただ、お願いするとき、「色止めはガッツリやってください!」と伝えて仕立てていただいたんです。
これまで、何度か夏の暑い時期に着ていたのですが、色落ちすることもなく過ごせていたので、案外いけるじゃん!と、頂いてよかった~と思っていたのですよ。
しかし、その時はついにやってきました。
大相撲観戦のその日、そこまで汗をかいていなかったにもかかわらず、がっつりお気に入りの帯に色落ち。。。
ちょうど、お太鼓の山の部分、帯枕の位置で背中にあたる部分にかなり広範囲に藍が移ってしまいました。
もう、がっくり。。。
ええ、どうせ、私がいけないんですよ。「この浴衣は色落ちしないの」、と過信した私がいけなかったんです。わかっています。あんまり好きじゃない汚れてもいい半幅帯とか合わせればよかったんです。(←ひどいw)でも、でも、でもーー!!
納得できない。(涙)
「藍染は色落ちするもの」
そうかもしれないけれど、でも、これじゃあ、好きな帯と合わせて着られないどころか、汚れるのが嫌でもう着たくないって思っても仕方がない。。。
藍染は、繊維に入りきらなかった染料が生地の表面に付着していて、摩擦などで色落ちすることがあることは重々承知していて、色止めも万能ではないことは理解していたものの、好きな帯と合わせるたびに、帯に色移りして悉皆に出し、数万円お支払いするのでは、まったく意味がない。(涙)
「でも風合いがいいんですよね~藍染は」
っていうのもわかるけれど、風合い良くても、着るたびに色落ちするんじゃ、機能性に欠けるし、安心して着られないです。
「そういう人は、藍染の浴衣なんて買わなけりゃいいんです」
そうかもしれないけど、色落ちすること前提で大枚はたいてきもの買う人っているのかしら??藍染の作家物のきものとかも色落ちするのかな。。。
私が、こんなに興奮する理由は、藍は水溶性の染料だから色移りしても落ちやすい、という一方で、実際には、汗と一緒に生地の繊維の中に入り込むとタンパク質と相まって、非常に落ちにくく取れない可能性も高い、つまり、色移りしてしまったらおわり。。。の可能性が高いということ!
染まっちゃっても落ちるなら、こんなに落胆しないけど、直らないかもしれないと思うと立ち直れません。。。涙
今日も、腕がいい悉皆さんに持ち込みましたが、無理かもと言われ、立ち直れません。
皆さんは、藍染を着る時、どう注意されていますか?
藍を染料で使っているきものや帯は私も初めてではもちろんないものの、いわゆる藍染の浴衣は初めてだったので、やっぱりな、というショックがすごいです。
何か、良いアドバイスがあれば、ぜひ教えてください。
ダメ元で悉皆に出しましたので、どれほど落ちるのか、皆さまこうご期待です。
また後日談はレポートしますね。
涙
あこや
ケイメイ
2020年7月23日 at 12:53 PMこんにちは。
藍染の浴衣、私もこの前初めて着たのですが、昭和時代の絞りだったので、色落ちは全く無かったです。(もしかしたら藍染ではないかもしれないけど) 帯は、裏地が白地の麻でした。
藍染は長く置いておかないと色落ちすると言いますよね。10年単位で保管しなきゃいけないのかな……
お太鼓の表にも藍がついてますが、何故こうなるのでしょう……裏地につくのは分かるのですが。物凄い滲んだのでしょうか。
色落ち取れますように!
あこや
2020年7月26日 at 12:37 AMケイメイさま
コメントありがとうございます!
長い間おかないといけないんですね。
もうホントにショックで、いまだ立ち直れません…
お太鼓の柄がちょうど枕にかかるあたりに
べっとり藍が滲んでしまいました。涙
取れるといいのですが…
また後日談はレポートしますね!
ありがとうございます!
あこや
トマト大臣
2020年7月25日 at 11:16 PM藍染を嫌いになってほしくないので、、少しでもお役に立てたらと…
両親とも徳島出身で藍染に馴染みがあります。何年くらい寝かしましたか?本藍染でなくても、とっておきは買ってきてから数年、普段着でも一年はマイ箪笥で寝かしてから仕立てます(購入したシーズンに着ることはないです)。
木綿も絹も色止めはしたことがないので、どういう加工かわからず、申し訳ありません。
水とおしを沢山すると藍がさえて、色落ちすることはなくなります。
普段で何度か着てみると、色写りの具合がわかるので、どうしても心配なら、再度洗い張り出します(我が家ではお稽古等で着てから)。また、白っぽい帯を絞めるときに、特に今回のように帯枕の裏は、摩擦でも色写りの可能性があるので、ガーゼのハンカチを帯と着物の間に、うまく挟むことをおすすめします。
私のような庶民の生活が参考になるとは思わないのですが、本藍染は身体の疲れや肌にもよいと感じているので、是非着続けてほしいです!沢山着て沢山洗うことが一番と思います~
あこや
2020年7月26日 at 12:33 AMトマト大臣さま
コメントありがとうございます!
そうなんですね!藍染の扱いがど素人だった私の責任です〜。
まさか、反物を寝かせるなんて!
そういう工夫をして着るものなんですね(涙)
しばらく着るのは我慢して
何度か洗いに出して見ます。
いろんな意味で勉強になりました!
教えてくださり、ありがとうございます!
あこや
りりこ
2020年8月13日 at 6:11 AMこんにちは
はじめまして
先日、私も藍染の浴衣を着用し、不安になりつつもお気に入りの帯を締めて藍を移してしまいました。もうショックでショックでお気持ち本当にお察しします。私の場合腕の良い悉皆やさんのあてがなく、、、致し方なく駅ビルの着物屋に持ち込みました。ぜひ今度悉皆やさんをご紹介下さい。楽しい記事をいつも楽しみにしています。
あこや
2020年8月13日 at 9:40 AMりりこさま!
コメントありがとうございます!そして、いつもボンジュールきものを読んでくださったありがとうございます。
やはり、ご経験ありますか?!
本当にショックですよね??
この経過はまたレポートさせて頂きますね!
悉皆さんもご紹介できる様に情報収集してみます。
また、ぜひ読みに来てください!
あこや