千總「鏡花水月」展へ~その②~ CHISO exhibition in kudan house


地下1階の眼福のきものたち。職人さんが持つ技術の継承に対する千總さんの姿勢を垣間見ることが出来ました。さて、次は、九段ハウス2階へ。

2階の展示会場入ってすぐ目に飛び込んできたのがこちら!


草木染の色無地シリーズです。なんて美しい発色でしょうか?草木染でここまでクリアに色が出るんですね。草木染ですから、一反一反染める際の気温や湿度といった環境によって、染め上がりが変わります。唯一無二の一枚、ということですね。

千總さんのモノづくりに対する考え方に「持続可能なモノづくり」があります。刹那的に売れる商品を作るのではなく、作り手にとっても消費者にとっても、そして環境にとってもHappyで優しい関係をどう作っていくか、全世界の共通のテーマです。ビジョンを掲げることは簡単ですが、実行に移し成功させるには並大抵の覚悟ではできませんね。話は少し脱線しますが、大企業からこうしたビジョンを実現に移していくことが世界を変えることにつながると思っています。

そうした価値観に基づき、生まれた色無地。すべてが国内で生産された純国産絹の生地を草木などの天然染料で染め上げています。


そして、この色無地には、このような花紋を入れることが可能です。こちらにあるのは見本で、自分の好きなデザインをお伝えして刺繍を施してもらうことも可能なんだそうです。こちらオプションで3万円でやっていただけるそうですよ!


色無地ってちょっと味気無さもあるから、背中に愛らしい自分好みの花紋を入れていただくと、ちょっとテンション上がりますよね!

そして、今回驚いたのが、袋帯などの帯類の展示があったことでした。


千總さんは、着尺がご専門ですので、これまでの催事などでは、帯メーカーさんの帯をご提案という形での催事が主だったかと思います。川島織物さんと一緒に合同展示会をされていたり、という具合ですね。

本店オープンに際し、千總さんオリジナルの帯の登場です。


こちら、よくご覧になってください。
左側に「千總」、右側に「たつむら」とあります。

今回ご用意されていた袋帯は、あの「たつむら」さんとのダブルネームの袋帯、なんですね。ワオ!


再び待木さんの登場ですが、こちらの帯も同じく「たつむら」さんとのダブルネームの袋帯。

もうお分かりかと思いますが、新たなフラッグシップ店舗では、すべてのきもののコーディネートの提案が出来る品揃えになっている、ということなんですね。仲田社長曰く、履物だけはオリジナルのものは現在ないけれども、それ以外のものは、すべてご提案可能、ということでした!

なので、こちらのような帯揚げも!


こちらも白生地から千總さんで染め上げたものだそうです。

名古屋帯もありました。


宝尽くしの刺繍が入った染名古屋帯。綺麗な色ですね~。

そして、見てください、こちら。凄すぎて全体像を撮り忘れちゃったんですけど、塩瀬の名古屋帯に藤と牡丹が描かれた一枚。

牡丹に刺繍が施されているのですが、ものすごい立体感と重厚感でゴージャスな名古屋帯に仕上がっています。写真だと伝わらないのが悔しい!ぜひ、本店でご覧くださいませ!

塩瀬の生地に刺繍を施すって、すごく難しいのだそうです。
千總さんといえば、染めのイメージがありますが、昔から刺繍の千總と言われ、刺繍は千總さんの得意分野なのだそうです!

さて、2階を後にし、1階へ。いよいよ新作のハンドバッグやジュエリーを見に行きましょう!

つづく


あこや

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