勝山健史 織物展「原点回帰」へ Takeshi Katsuyama exhibition
5月11日から代官山ヒルサイドテラスで開催されている、京都の勝山健史さんの個展へ行ってきました。
毎年この季節に東京で勝山健史さんの個展が行われるので、恒例行事な感じです。
いらっしゃいましたー!勝山健史さん。
相変わらずかっこ良いですなぁ〜。隣には、今回のDMに掲載されている帯。バラの花のモチーフに、横糸に引き箔が贅沢に使われまるで蒔絵のように金の霞が浮かび上がっている美しい帯です。
10周年を迎える勝山さん、今回の個展のタイトルにもあるように、原点回帰ということで、これまでの西洋の意匠中心から、今回、和の意匠へと改めて古典の魅力を表現しています。
この日もお天気が良く新緑が美しい!会場の大きな窓から自然光が降り注ぐ中、勝山さんの美しい作品が更に美しく映えます。
一緒に行った妹と。
会場には、新緑と白いバラが美しく活けられ、素敵!
私はグリーンが好きなので、グリーンと白のシンプルなお花が大好き。会場を一段と明るい雰囲気にしてくれていました。
会場には、美しい帯がずら〜〜っと。
勝山健史さんの作品を扱う京都の工芸帯地 洛風林の堀江麗子社長にも久しぶりにお会いできて嬉しかったな。
麗子ちゃん、今日もとっても綺麗だった〜!麗子ちゃんがお召しなのは、勝山健史さんの有水羽絹の単衣のきもの。胡桃で染めた地色は少しピンクを感じさせる淡いヘーゼル色。すっごく可愛かった。有水羽絹は、今やもう制作不可能という勝山さんの真骨頂のようなきものです。
この有水羽絹をもう少し実用的にということで勝山さんが生み出したのが綺芙織。こちらも素晴らしいきものなのですが、今回は更に進化したというあたらしい綺芙織がありました。
触らせて頂くと確かに以前のものとはまた違う!とにかく薄い!薄さの秘密は、経糸を少なくして緯糸の密度を上げ、砧打ちを行うことだそうですが、薄いだけではなく、なんだかしっかりしてる印象を受けました。これは良さそう!
入り口付近には、これまで10年間の個展のDM。これは感慨深い!
私は、2015年の「光を織る」展くらいから拝見してるのかなー。もう少し前かな。。。10年間の歩みがこうして並ぶと勝山さんの進化の道がわかりますね。
会場に掲げられていた堀江麗子社長のごあいさつ文が素晴らしくて。勝山さんが洛風林に、初めて自分が納得する帯が出来た、といって名古屋帯を持ち込まれたのが平成も半ばの頃、その時の感動を麗子ちゃんは今でも忘れられない、と綴っています。これまでの帯とは全く別次元の美しい帯に、これは絶対に扱いたい!と思ったと言う、まさに出会い!ですよね。
「これだ!」と思えるようなものに出会えるってどれだけの高揚感なんだろなー。
柳桜園さんの美味しいお茶を頂きつつ、ゆっくり拝見させて頂きました。会期は月曜日までなので、是非是非みなさま足をお運びくださいね!
勝山健史 織物展「原点回帰」
日時:5月11日(土)–13日(月) 11時−19時(最終日は17時)
場所:代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー
あこや
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