ボンジュールきもの

彫刻家 奥西希生 個展

きものサローネの後、妹と待ち合わせをして、彫刻家 奥西希生さんの個展を観に日本橋三越へ。

こちらが奥西希生さん。

鎌倉をベースに活動をしていらっしゃる彫刻家で、日本古来からある日本の美しい彫刻を現代に息づかせている方です。ご家族が芸術家ばかりと、お話を聞くにつけこの道に入られたのは必然だった、と語る奥西さん。その作品は、奥西さんそのもの。

仏師として寺社仏閣へ納める仏像なども彫る傍ら、自身の興味関心は幅広く、創りたいモチーフや作品があり過ぎて、優先順位をつけながら制作するのが大変！といったお話も、エネルギッシュな作品に現れているな、と感じました。大変志が高く、どこか自分自身を俯瞰してご覧になっているような、お若いけれど活動の根っこがしっかりしている方とお見受けしました。

まあるい力強さ

作品はと言うと、展示スペースの入り口に展示してあったのがこちら。「伊勢」。

どーーーん！と大きな海老ですー。巨大ー！全てが手彫りで掘り進めていくうちに自然とこのような形に成っていくというのだから、すごいなー。

そしてこちらは、招き蟹。

蟹は大きな手を外から内へかき込むような動きをする事から福を招くと言われているんだそう。縁起物のモチーフで、会社や自宅に飾ったら福を呼び込んでくれそうですね。

この子も愛らしいお獅子。

力強い！！でも、怖いお顔からは優しさも伝わってくるようないいお顔。

お獅子さんを挟んで♪

可愛いお獅子さん。

そして、この日一番好きだったのがこちら。

菩薩さまー。この方、阿弥陀如来様のお近くに２５体置かれる菩薩様としてお生まれになり、２４体はもうどこかへお嫁入りしての最後の菩薩様だそうで、このお方は蓮の華をお持ちでした。

今にもどこかからふわ〜っと目の前に現れそうです。

菩薩様とご一緒に。

とても素敵な作品を拝見出来て、良き一日でした。皆様、日本橋三越にぜひ足をお運びくださいませね。

あこや