おか善個展 手から手へ磨きぬかれた刺繍の世界~その①~
京ごふく おか善さんの個展に行ってきました!
毎年この時期に東京で開催される個展。今年のテーマは、刺繍でした!
会場となる銀座の文藝春秋画廊には、所狭しと今回の個展のために制作された刺繍が施されたきものや帯がズラーッと!
かなり見応えがありましたよ。一部ですがご紹介します。
こちらは美しい下がり藤が刺繍された訪問着。微妙な色合いがグラデーションで表現されています。
こちらは、宝尽くしの黒留。
どしっと大柄な宝の数々が刺繍されています。豪華!!!!
刺繍が魅力的なのは、この立体感ですよね。
そしてこちらは、桜~。お好きな方多いのではないでしょうか。花びらが力強い印象です。綺麗でした!
こちらは茶の総絞りに可愛らしい刺繍が施された名古屋帯。
相良刺繍の帯。
相良刺繍とは、蘇州刺繍、汕頭刺繍(スワトー)と並び、中国三大刺繍の一つです。中国は紅蘇州が発祥で奈良時代の頃から見られるものです。
撚り糸を使用し、ひと針ずつ生地の裏から糸を抜き出して同じ大きさに結び玉を作り、連ねて模様を描いていく高い技術と時間を要する技法です。玉のように縫い込むことから別名を玉縫いとも呼ばれています。三大刺繍の中では、最も丈夫と言われ、日本の着物には最高の技法とされています。
そしてこちらは丸帯。全てが手刺繍で描かれた気が遠くなる作品。一体これはどなたの元へ…。
このほか、刺繍の職人の方による実演や、刺繍のワークショップも開催されています。
おか善さんの個展は、7日土曜日まで開催していますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
あこや
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