織三蹟[おび弘・帯屋捨松・織楽浅野]展 at 代官山ヒルサイドテラス〜その1〜
代官山のヒルサイドテラスで3月6日からスタートしている
京都 西陣の織元 おび弘、帯屋捨松、織楽浅野による「織三蹟」展に伺ってきました。
今日はお天気がよくって清々しかったな。
ヒルサイドテラスのトムズサンドイッチの奥のギャラリーで展示されています。
西陣に織れぬものなし、と言われる織のメッカ。
紋織物の伝統を受け継ぎ織りを家業とする3軒の織屋が平安時代の書家 小野道風 藤原行成 藤原佐理 の三蹟に学びその和様の美しさを自分の織に問う機会を求めて、展覧会「織三蹟」を今回企画したそうです。(展覧会パンフレットより)
個性が全く違う3つの織屋さんなので、一体どんな風になっているのか、興味深く拝見しました!
まずは、おび弘さんの展示。
見事な手織りの数々、まさに美術品がずらーーーーーっと!
図案は古典的な物からチャレンジングな現代的な物まで、驚きの技術!
これは、「ティファニー」という名で、ティファニーがデザインしたステンドグラスの構図をアレンジして織り上げた作品。錦地引箔、海は綴地、藤は唐織。
こちらは、なんと、全く同じデザインを異なる配色で織ったもの。驚くほど別物に!
こうした展示もすごく面白いですよね。こんなにも根こそぎイメージが変わってしまうなんて!
美しい豪華な本袋帯。様々な織が複雑に構成され、まるで絵画の様な作品です。
この美しい帆の織!描いたようで、ため息ものです。
そして、今日一番驚いたのがこちら!
その名も「ブルックリン橋」。
組織:80枚綴地 柄20枚綴・唐織。
ご主人がニューヨークへの旅の思い出にマンハッタンの夜景をバックに、橋の構造体を図案化された物だそうです。写真には写っていないのですが、タレにはブルックリン側の塔の下にある自転車を、太鼓にはマンハッタン側の主塔を配置し、その上にケーブルが伸びている様を遠近法を使いダイナミックに表現されています。
そしてこちらもおどろきの作品!
わかりますか??そう!Parisのセーヌ川を織り出した大作です!
そして、こちらがまた驚き!
写真右側が、ブルックリン橋の裏柄。ニューヨークを象徴するビッグアップルです!太鼓裏にちらっと見える赤リンゴ、可愛らしい趣向だと思いませんか?!そして左側が、セーヌ川の裏柄。こちら、なんと京都は鴨川の景色!まさに京都とParisの川の町のコラボレーション!織でこれだけの奥行きのある図柄を再現する職人さんの技術には脱帽です☆
そして、おび弘さんの展示で興味深かったのがこちら。
むかしの織機に使用していたデザイン画となる紙?(教えていただいたのに名前を忘れてしまいました。。。)をすだれの様に誂えて、シャトル(杼)を取っ手のようにした掛け軸の表具に帯をかけて展示されていました。「今は使っていないものの再利用なんですよ」と素敵なマダムが教えて下さいました。
今日、いろんなご説明を気さくにして下さったおび弘のキュートなマダム、池口奈津子さんとぱちり。
二人の間にある帯は、見えにくいのですが、卵から産まれたばかりの可愛いひよこが織られた帯。
これは、永い歴史を持つおび弘さんが、再び新しい気持ちに生まれ変わる、ということを表現して制作された作品だそうです。愛らしいですね!
マダムの帯、そして着こなしも本当に素敵でした。春らしい配色の菊が織られた華やかな帯。
キュートなマダムにぴったりの大人らしさの中にも華やいだ可愛らしさのある帯ですよね。
一気にマダムのファンになってしまいました☆本当にチャーミングで素敵な方でした☆
迫力あるおび弘さんの展示にボルテージもアップ!大興奮でした。
続きは、また追ってアップしますね☆
あこや
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