織三蹟[おび弘・帯屋捨松・織楽浅野]展 at 代官山ヒルサイドテラス~その2~
織三蹟[おび弘・帯屋捨松・織楽浅野]展 at 代官山ヒルサイドテラスの続き。
おび弘さんの展示の後は、織楽浅野さんと帯屋捨松さんの展示ギャラリーへ。
織楽浅野さんは、昨年末に京都を訪れた際、お邪魔させていただいたご縁で今回の展覧会のお知らせを頂戴していました。お久しぶりに浅野さんご夫妻にお会いできるかと、とても楽しみに伺いました。
帯屋捨松さんも、同じ頃、組紐で有名な道明さんの展示を京都でやられていた際にお邪魔し、オリジナリティに溢れる帯の数々拝見し、強烈な印象を覚えていたので、今回の展覧会も非常に楽しみにしていました。
帯屋捨松さんの鮮やかな展示。まさに丹精込めた帯作りの数々が並びます。
見て下さい。この織、この配色。何色もの糸を撚った糸を使用して織るため、
色味の奥深さが生まれるのですね。
和様(日本文化)の特徴として、外国の文化を取り入れ、それを日本の風土と感性に合わせて改良した様に、帯作りにおいても、世界中の美しいものから学び、自身の中に取り入れて昇華させ、新たな美を構築したいとおっしゃられている通り、まさに超独自の世界観を構築されている織屋さんと感じます。
今回展示されているものは、制作まで半年かかるなど、大作揃い。普段使いの軽やかな帯もたくさんございますから、とご主人がご説明して下さいました。
次は、織楽浅野さんの展示へ。
浅野さんらしい展示だな!とわくわくさせる構成。織楽浅野さんは、まさに現代においてきものを愛する私たちのための織屋さんだと私は思っています。それは、ご主人の浅野裕尚さんの感性そのもの。私の大好きな織屋さんです。
今回もすてきな帯がたっくさん!
「名物金海黄文」
こちらは、シャープな印象が美しい袋帯です。2012年徳川美術館の展覧会で海黄金入りという裂からインスパイアされて制作したものだそう。織と色と柄が一体となったかっこいい帯ですね☆
私が今回すごく楽しい作品だなと思ったのがこちら。
手前「リュクセンブール」。
これ、何に見えます?勘が良い方はお分かりでしょうか?
そうなんです、道路でよく見る鉄の板!ただし、これは名からもわかる様にParisの左岸にあるリュクセンブール公園の入口の鉄の板から着想を得た作品なのだそう!最高ですね。白地に薄いライラック色が立体感を演出する美しいデザイン。
ちなみに、奥の帯は、スカンジナビアデザインから着想を得た作品で、なんとご主人の浅野さんの息子さんが初めてデザインされたものだそうです。寒い国の美しい星の姿や可愛らし街の景色を彷彿とさせるデザイン。結構好きだな~♡
最後に、久しぶりにお会いできた浅野ご夫妻とパチリ。
ご夫妻でのきものコーディネートも完璧!浅野さんと奥様の色調の和が美しいですね。
優しくお話し下さるマダムのシックなコーディネートもマダムの優しい雰囲気がふんわり伝わってくる着こなし。素敵だな♡帰り際、マダムから素敵なお土産が。
京都 松前屋さんのきうひ昆布。冬の時期しか販売されないというお茶請けの昆布で上品なお味!
開けると、まるでたとう紙を開けた時の帯みたい♡
さすがマダムの選んだお土産。東京ではなかなか味わえない一品。さすがの心配りですね~♡♡♡
今回の「織三蹟」は、3月11日(火)まで、代官山ヒルサイドテラスで開催されています。
3つの個性がそれぞれ違う織屋さんの新しい試み。展示の仕方もそれぞれ、展示されている作品も全く個性の異なる素晴らしいものばかり。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?
あこや
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