「大人のゆかた嗜み講座」at 三勝さん
先日、人形町にあります浴衣のメーカー 三勝さんで開催されました「大人のゆかた嗜み講座」に参加してきました!
人形町駅から徒歩数分にある三勝さん。
創業は明治27年、長板本染・中形注染・正藍染という伝統を守り続け今日に江戸の技、江戸の粋を受け継いでいらっしゃる会社さんです。
以前もこのブログでご紹介しましたが、私の学生時代の先輩が現在、こちらの4代目を継いで頑張っておられます!
2012年から三勝ゆかた博物館として、一般の方向けに、三勝さんのゆかたを拝見したり、昔から伝わる型紙、染技法などについて、お話を伺える機会を作られています。
さて、今回のレクチャーの講師は、きものスタイリストの大久保信子先生!かなり昔に、日本橋三越だったか、、、のカルチャースクールで大久保先生の銀座結びの講座を受けた記憶があるのですが、それ以来の先生のレクチャー!とっても楽しみにしていました!
というのも、大久保信子先生も日本橋の木綿問屋に生まれ、人形町から日本橋界隈に脈々と受け継がれている江戸きもの文化をよくご存知の方!三勝さんの浴衣と大久保先生のお話し、マッチしないはずがない!大変勉強になることだらけで刺激がいっぱいでした!
大久保先生とご一緒に♪
大久保先生がこの日お召だったのは、三勝さんの流水柄の乱絽の浴衣に博多の献上帯に白い足袋。本当にお肌もつやつやでお美しくってチャーミングで素敵な先生でした~。
簡単ですが、講義メモです。ヒントがいっぱいでしたので、ぜひご参考になさってください!
■ゆかた+お太鼓+白足袋+下駄
・江戸(東)では、「三社祭が過ぎたら浴衣の季節」といわれている。5月後半から着て結構。
・大人が浴衣を着るならば、半幅帯もいいけれど、お太鼓をおススメしたい。
・花火を見るには半幅帯で十分だが、お太鼓に白足袋をはけば、銀座に出かけられるというもの。
・浴衣は、なにせ軽いし涼しいし自宅で洗える。もっと浴衣を楽しんでほしい。
■大人の浴衣姿~ゆかた~
・浴衣は綿絽が一番涼しい素材。
・人形町は繊維業発祥の地、今も良い型紙がたくさん残っていて三勝さんもそのひとつ。
・縞は粋を尽くした柄といわれる。柄の究極は、格子と縞。
■大人の浴衣姿~帯~
・「浴衣には、博多が似合う」と昔からいわれている。
・お太鼓がスッキリ見えるように、帯枕は薄いものが良い。
・お太鼓のたれは、お尻が隠れるようにつくるのが浴衣の着方。
・帯揚げは、暑苦しいからあまり出さない。
■大人の浴衣姿~下駄~
・浴衣には下駄。ただし、二枚歯は現代では大変歩きにくいので、舟底型の草履タイプの下駄が良い。
・下駄は浅草で求めるのが良い。
■大人の浴衣姿~着付け~ ※浴衣に限らない
・補整はしすぎない。むしろ、しなくてよい。(暑い)
・腰紐は、新モス(新モスリン)がおススメ。平織の綿織物で吸水性が高く、緩まない。
・市販の帯板は頑丈すぎて太って見える。体型をスッキリ見せたい人は、工作用紙をカットして使うとよい。
・胸が豊かな人は、和装ブラではなく、晒をすべし。美しいラインが作れる。
簡単ですが、講義メモでした!
講義を受けて、先生のきものや浴衣に対する自由な発想に改めて目うろこでした。なんとなくこうじゃなくちゃいけないのでは?というルールに縛られていたな、と思ったのです。私も生徒さん方に、そのような意識を与えてしまっているのではないか、と思うと恐ろしくなりました。
自分が心地よく、美しくいられるために、どう装うのが良いのか、そこが一番大切ですよね。
お話を伺い、今年は浴衣をがっつり堪能したいな♪と、ウキウキが止まりませんでした!
こうした素晴らしい機会を作ってくださった、三勝さん、ありがとうございました!
あこや
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