勝山健史 織物展「ハレとケ」へ Takeshi Katsuyama Exhibition in Tokyo


7月7日(金)~10日(月)の4日間にわたり、代官山ヒルサイドテラスにて行われていた勝山健史 織物展「ハレとケ」へ伺ってきました。


今回14回目の開催となる個展、一つの題材(文様)に対して「ハレ」と「ケ」という概念を素材や織でそれぞれ表現するという面白い試み。勝山さんの作品は、私の中ではやはり「ハレ」なイメージがあって(私が好きなのもあるけれど)、「ケ」の表現がどんなものになるのか、とても楽しみに伺いました。


勝山健史さんと洛風林の麗子社長とご一緒に♪
勝山さんの着物姿は貴重!しかも、この日のために作られたという綺芙織の夏きものを着用されていました。なんて涼しげで軽やかなの!男性のきものもこのような明るい色、とっても素敵ですよね!

「羽織を着ないと神官みたいになるから」とおっしゃられて、思わず笑っちゃいましたが、この格子柄の羽織もモダンで格好よかった!


麗子さんもこれまたとんでもなく素敵でした☆
麗子さんも青磁色の綺芙織の夏きものに勝山さんの夏帯を。涼感半端ない!!

皆さま、夏のきものって最高でしょ?夏はきものは無理です~、と思わないで、ぜひぜひトライしてほしい!!

やや脱線しましたが(笑)、今回の個展では週末に限り勝山さんによるギャラリートークが行われました。


ご挨拶される麗子さん♪
勝山さんは、京都西陣の勝山織物の五代目。洛風林さんとはもう三代にわたるお付き合いなのだとか。

勝山さんのものづくりは、2年前に文化庁から選定保存技術者に指定され、国宝や重要無形文化財などの修理裂の製作を担当されていることからもわかるように、これまで日本で脈々と受け継がれてきた染織文化に敬意を払いながら、素晴らしい技術を持つ職人を抱え、行われています。


特筆すべきは、長野の養蚕。以前ブログにも長野の養蚕の現場を見学させていただいたことを書きましたので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。①~⑥まであります。

【きもの探訪】勝山健史 糸へのこだわり その①


ギャラリートークでは、今回の作品の説明を丁寧にしてくださいました。

「ハレ」なる帯には、生引きした生糸を経に並べ、「ケ」なる帯には、生糸の間にほんの少し紬糸を混ぜているんだそう。あくまでも「きれいな中にほんの少し」がポイントなんですって。勝山スタイル!

私も民藝的すぎるものは苦手。この絶妙な設計が生み出した「ケ」なる作品なのですね。


このような貴重なご本も見せていただきました。養蚕って本当に奥深い。。。お蚕さんて、すごい!と、改めて思いました。。。

さて、この日は、きもの仲間のお友達とご一緒しました。


藍色がとても美しい白たか上布を着て大変涼しげな友人。夏の濃い色って、これまた本当に素敵♪帯は、染織家 小島秀子さんの夏帯ですって!凛とした着姿☆

私はというと、この時期ヘビロテの牧山花ちゃんのきものに、勝山さんの美しい夏帯を合わせました。先日青山八木さんで頂いた帯締めがなんだかぴったり合っちゃって、パズルのピースがバチっとはまった日は一日気分がいいものですね☆

ヒルサイドテラス内にあるフランス料理 パッションでランチもご一緒して、とても楽しい一日でした☆


ドアップ失礼(笑)きものと帯の感じがよくわかるかな?と思ってアップいたしました。夏は特に全体のコーディネートに色数を多く用いない方が涼しげに見えるかな、と思います。

勝山さん、麗子さん、ありがとうございました☆


あこや

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