菊尽くしのお稽古

この週末、結婚式に出席する妹の着付けを頼まれたので、久々に袋帯の練習を。
どうせ練習するならと、季節に合わせて
先日の重陽の節句にブログでもご紹介した菊の訪問着と袋帯で菊尽くしにしてみました。

私の「稽古さん」(←トルソーのことです。)に着付けたのも久々。
菊模様の訪問着に、唐織の袋帯です。

唐織は、一般的に、能装束の中で女性役の着用するものをいいます(男性役は厚板)。必ずしも中国より伝わったということではありません。経糸は生、緯糸は練りのぬれ緯で織るのが普通です。そして昔はだるま糸という、だるま製糸機によって引かれた糸、座繰り糸の一つを使用していたそうです。

練習なので、小物のコーディネートなどは、あるもので済ませていますので悪しからず(笑)。
しかし、母の古いきものなので、白が黄ばんでしまっています。これは、どーしたものかなぁ。

でも、この唐織の袋帯は、きっとこの訪問着と同時に購入したのだと思うのですが、デザインも色彩も本当に可愛らしいくて大好き!

前回のブログを見てくださった方から、
江州だるま糸を使った刺繍が施された良いものですね、と褒めて頂きました。

はて、江州だるま糸?と、私も不勉強で知らなかったので調べてみました。
江州だるま糸とは、現在では長浜市太田(西浅井郡)と、大音の二軒のみが製糸する糸のことだそうです。江州の特徴は、材料である繭に乾燥処理をしない生繭を使うところにあります。他の糸に比べ非常に強く、生産された糸のほとんどが琴、三味線の弦になるそうで、通称は「琴糸」と呼ばれ、文化庁文化財保存技術の指定を受けています。現西陣織においては、なかなか稀だそうです。
嬉しいな(o^^o)

まぁ、いかにも昔の人のきものといった感じですが、華やかなこと!
現代のきものは大変にシックなのだなぁと、母たちのきものを見る度に思うことがあります。
この時代、モダンさがきものを自然に着るためには不可欠ですから、そうしたものに慣れているものからすると、ハッとする美しさです。

母のきものはサイズが合わなくて私自身は着られないので残念ですが、この黄ばみは染め直ししかないのかなぁ。

さて、満足していただけるように練習を続けます☆

あこや

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