染織文化講座「幻の出雲板締め染」について Izumo itajimesome lecture

藍田先生の次の講義は、東京造形大学の講師である大橋正芳先生による「出雲板締染」についてのレクチャーでした。



こちらが大橋先生。

出雲板締め染、聞いたことがある方はいますか?私は今回初めてこの講義で知りました。名前にあるように、島根の旧家から発見された幻の染めと言われる、藍の板締め染です。

板締めというのは、文様を彫った板と板に布をはさみその中に染料を流し込みそめていくというもので、板でぎゅうっと押さえられた所は染まらない、という技法です。あんまり考えたことはなかったんですが、紅はよくあっても、藍を板締めで染めるってとても珍しいんだそうです。

島根の旧家、板倉家から大量の板締めの板が発見されたことから、大橋先生はこの出雲の板締染めの復刻にかか我ら他創です。

板倉家は江戸時代末期、紺屋を営んでいたそう。この板は、ヒメコマツという木材で、大量に発見されたときは、一体どうやってどんなものを染めているのか謎だらけだったようです。

大橋先生が復刻して制作したのが、こちら。

白場がすごく多いですよね。これは板を合わせて染まらないようにする場所が大きいので、非常に難しいと言われています。板締めの特徴は、この両面染め。

技法としては、注染ににているのですが、この板締めが行われていた時代は江戸時代なので、まだ注染はありません。これが、復刻する際に、新しく彫った板締め用の板。虎の文様が彫られていますが、所々穴があいていますよね。

この穴から藍が入って染まるという仕組みになっています。

出雲板締め染は、たまたま発見されたから技術が復元され、こういった染色方法が存在したという事実を史実として残せるわけですが、日本には既に消えてしまった染色や織りの技術がたくさんあったのではないかな、と思います。

大橋先生、貴重な復元物、拝見させて頂きありがとうございました。

 

あこや

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