石山美津江さんの着付けレッスン A kimono lesson by Mizue Ishiayama

先日、沼袋にあります呉服店 シルクラブさんで、石山美津江さんによる着付けレッスンがあるということで伺ってきました。

相変わらず、風流な佇まいのシルクラブさん。

お邪魔したのが夕方だったので、西日が指した景色が妙に冬らしく、師走を感じました。

石山美津江さんは、美しいキモノや婦人画報といった雑誌で女優さんの着付けを担当されるプロの着付け師さん。今出ている美しいキモノの表紙を飾る北川景子さんも彼女によるもの。中面の柴崎コウさんの連載での着付けも全て石山さん。

私が今更着付けを習うの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、着付けに唯一無二のルールなどありません。各人ごとに着付けの流儀があり、それぞれに素晴らしく学ぶべき点があると思っています。

プロの着付師としてメディアの裏方を支える彼女たちの技術も知りたいし、自分の着姿を更に進化させるためにも色んなプロフェッショナルの方に教えを請い続けたい、と言うのが私のポリシー。着付けは日々研究です!最終的には私のお教室の教え方の進化にも繋がりますので、大切な作業です。

こちらが石山美津江さん。

レッスン後に一緒に撮って頂いた一枚。とーっても気さくな方で、目鱗いっぱいのレッスンでした。楽しかったー!

基本的な着付け技術は当然あるので、私の普段の着付けの悩みを石山さんならどう解決して下さるのだろう、というポイントから、色々質問しながらレッスンして頂きました。

●腰高の体型

私は、もともと腰高体型で、良く言えば足が長い、逆に言えば胴が短い。これってきものにはあまり向いていない体型かもしれません。

自然に自分の身体に合わせて着付けをすると、帯がものすごく高い位置に来てしまい、椅子に座った姿を写真に撮ると、極端な言い方をすれば、帯の上に顔が乗っかってる、というような状態になります。

例えば、これは先日の葉山での一コマ。(ただ単に、姿勢が悪いんじゃない?という噂もあるけれどwww)私が言わんとしている事がお分かりいただけますでしょうか。

お若い方やお嬢様は良いけれど、ある程度の年齢が来ると、帯が高すぎると子どもっぽい印象になるきらいがあります。とはいえ、腰高体型からすると、無理矢理帯を下げる着付けは自分の印象的に違和感がありすぎるので、程よく帯位置を下げるためにどうしたら良いか、を日頃から考えていました。

例えば、森田空美先生の着付けは、帯位置が大きく前に下がって、その分上半身に長さが出るのでスッとした美しさが強調されます。ハンサムな着付けです。ただ、私のような体型には難しい、、、。可能ですが、個人的に違和感がすごい。

これ、先生のご本の表紙ですが、素敵ですね。ポチッとしたらAmazonで購入出来ますのでぜひ!

先生の着付けの美しさは、この上半身の長いライン。この長さが、胴短の私にはうまくいかなーい(笑)先生みたいに、かっこよくならなーい(笑)先生、ごめんなさい。
※きっと先生が着付けて下さったら、こんな私でも先生みたいにかっこ良く着られる気もするw結局は技術の問題かもしれませんねw

こんな悩みを打ち明けたところ、石山さんも「私も腰高なのよ!すっごくよくわかる!」と共感して下さり、「こうしたらいいのよ、ああしたらいいのよ」と色々アドバイスを下さいました。

で、やってみた。(顔怖いけどw)

これ、いつもの私の帯位置より、結構下がったんです。わかるかな〜。でも自然でしょ?

前から見ると分かるかな〜。

しゃべってる最中を撮られていますので口が開いていますw 若干ですが下がりました!若干というところが絶妙な塩梅で、いい感じです。

当然の事ながら、お太鼓の位置もやや下がる。

時々、衣紋から数センチのところに帯が来ちゃう事もある私。これくらいの高さだと、着付けに落ちつきが出るような気がしますね。

個人的には、なかなか面白い実験のような時間でした。こうしたらこうなる、じゃあ、こうだったらどうなる?というような試行錯誤。他にも数名レッスンにいらしている方がいて、その方々への石山さんのアドバイスも大変参考になりました。

自分の着付けばかりに集中していると、どうしても手が凝り固まってきますので、こうして時折、様々なプロの方のアドバイスを頂くというのは、非常に勉強になります。美味しいとこ取りをさせてもらいながら、自分の技術に取り込んで、更に成長したいな!

シルクラブさん、石山さん、貴重な機会をありがとうございました!

 

あこや

 

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