NHKカルチャー 森田空美先生「知的きもの入門」 Kimono lecture by Akemi Morita

先日、NHKカルチャーで行われた、きもの研究家 森田空美先生の講義「知的きもの入門」に行ってきました!

NHKカルチャーは、木村孝先生のレクチャーでよく通っていたので、少し寂しい気持ちになりました。。。涙

今回のテーマは、「新年にふさわしい装い」。ほんの一部ですが、講義メモです。

●新春にふさわしい装いとは

ー身も心も清々しい装いがふさわしい
ー着姿、仕草あっての完璧さ。ご一緒する相手を不快にさせない気遣いも必要
ー森田先生は、必ず新年には染物を着る。そして、どんなものでもいいから新しいものを身につけるようにしている。

●新春らしさとは
ー文様と色目で新春を演出する
お正月の縁起物尽くし。それぞれに文様でストーリーを考えて工夫する。
松竹梅、千両、南天、柳、福寿草、寒牡丹、椿、冬イチゴ、短冊、羽子板、貝合わせ、
宝尽くし、鶴、鳳凰、駒、蹴鞠、糸巻など

ー華やかな装いが求められる時期
時と場合によっては、控えめを心がけてしまうこともあるかもしれない。が、相手に礼を尽くすという意味でも、
新年会などでは主催の方の想いをきちんと理解し、華やかが求められていればきちんと華やかに装うべき。

●持っていると便利な一枚「付下げ」
ー訪問着はカジュアルダウンしにくい。その点、付下げは、帯でいくらでも格の影下げが調節でき、重宝する一枚。

●羽織もの
ー羽織は肩で支えるものなので、素材選びが重要
ー羽織紐は、羽織の地色に合わせておくのが無難
ー羽織の丈は、最近長めがトレンド。膝下くらいまでが程よい。ただし、背が高い人はあまり長くしない方が良い。
また、柔らかい素材は、長く感じる場合があるため、素材も考慮して丈を検討するべき。
ー女性は礼装では、羽織は着ない。
ーしかし、冬は、帯付きでは歩かない。ショール、コートを用意しておくこと。

●小物類
ー淡い色を持ってくると格調が高くなる

講義の後に、先生とパチリ。


※先生と並ぶと、本当にでっかいわたし。。。

いつも素敵な先生。今日も美しかったですー。森田先生のこの日の装い。

柳崇さんの茶色の市松模様の織りのきものに、京都長艸さんの吹き寄せの刺繍がたっぷり入った名古屋帯を合わせていらっしゃいました。帯は石目織りでやや光沢のあるシャンパンゴールドのような色味で、茶系のコーディネートにはぴったり!そしてグリーンの帯締めがすごくきいていて、さすが森田先生という装い。

お教室に入られたときは羽織を着ていらしたのですが、その羽織も市松柄の小紋で作られた羽織。実は、羽裏がグリーンで、帯締めの色合いともここで調和が!本当に素敵でした♪

この日の私の装い。

青山八木さんで求めた真綿の紬に、現在、個展開催中の津田千枝子さんの型染めの帯を。見えにくいですが、長襦袢もブルーで、袖口からのぞく色味もブルー系で合わせました。

 

あこや

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