美しいキモノ×NHK文化センター共催講座 染織研究家 木村孝先生 レクチャー

今日は、5月29日でごふくの日、ですね☆
皆さんは、おきもの着ましたか??

さて、美しいきもの×NHK文化センター共催講座 染織研究家 木村孝先生によるレクチャーに行ってきました。

1月の講義以来でしたのでずっと楽しみにしていました☆
今日のテーマはこちら。

初夏、単衣なの?袷なの?夏物で良いの?
悩みがつきないこの時期の装いについて、先日発売されたばかりの「美しいキモノ 夏号」のスライドをもとに、たっぷりお話しくださいました。

美しいキモノでは、前回号から木村孝先生の新たな連載が始まっているのですが、それがとっても面白い!というかすごくお役に立つ連載。

30代の仕事を持つ女性に向けた連載、ということで、まさにターゲットど真ん中の私にとって、とても勇気づけられ、示唆に富んだ連載なんです。「そうその通り!」ということをいつもズバっとおっしゃる先生。今日もユーモアたっぷり、とても94歳とは思えぬ元気なお姿に毎回こちらがパワーをもらう程です。

今日の講義メモ

◆まずは先生の本日の装いのご説明から。
グリーンがお好きな先生。前回の講義では光沢が美しい鮮やかな淡萌黄色の色無地をお召でしたが、今日は抹茶色が美しい名物裂文様の笹蔓(ささづる)地紋が華やかな単衣の色無地。この笹蔓というのは、笹の細蔓に松毬と六弁の小花をつけた流れのある模様で、清楚にして格調高いものだそうです。

帯は、川島織物のこちらも名物裂 大蔵錦の名古屋帯。大倉錦とは、五色の斜め石畳文を地紋とし、葉や花付きの瓢箪や法螺貝に波文が意匠化されて配される図柄だそうです。
※名物裂については、このサイトがとても詳しく掲載されています。
http://minagi.p-kit.com/

◆単衣について
近年、5月半ばからは、単衣のきものを着る。
単衣のきものとは、裏がついていない一枚のきもののことで、夏衣と呼ばれる着るきもののこと。

◆夏衣について
夏衣には、原則、帯は夏帯、半衿・帯揚げは絽。素材はあまり気にせず、配色重視で選べばよい。
帯締めは夏物を用いなくてもよい。細めの冠など、見た目が涼しいものを選べばよい。
7−8月には、紗・絽・麻の上布 などを着ます。
※上布とは古来、麻のことを指した。
現在では、麻・絹・木綿・化学繊維 などが夏衣の素材としてはあるが、木綿は歴史が浅い素材で、柳田邦男の「木綿以前の事」という著書を読むと歴史がよくわかる。

◆夏衣のマナー
しきたりと衣服としてのきもの、このバランスを大事に。
しきたりにがんじがらめにならず、常識はずれにならず、合理的であれ。
襦袢が肝心。
薄物は、時に衣紋抜きなどが透けて見える事があるから注意。
襦袢が短すぎて、足袋から素肌が1㎝くらい見えるのは、みっともない。腰紐の調整は注意。
また、汗取り対策は重要。
先生は、夏こそ厚手の木綿の肌襦袢を着るようにしている。

◆夏衣のおしゃれポイント
「色の整理」
色を使いすぎない。同系色でまとめるのが涼しげに見えるコツ。
などなど、ほんの一部ですが、備忘録までにまとめてみました。
つづく。

 

あこや

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