染織研究家 木村孝先生レクチャー「本当に持つべききもの 色無地で楽しむおしゃれ」

恒例の「美しいきもの」× NHKカルチャー共催 染織研究家 木村孝先生の講義に行ってきました。

今回のテーマは、美しいきもの 最新号である秋冬号から

「本当に持つべききもの 色無地で楽しむおしゃれ」。

大好き、色無地!

木村孝先生に出会ってから、特に色無地の魅力に引き込まれていたので、
今号の特集は読み応えありました。

今日の先生の装いは、
栗色の色無地に、大倉裂文様の上品な名古屋帯を合わせて。一見、袋帯に見える程のものなのですが、色無地に便利だろうということで、結びやすい名古屋帯仕立てでお作りになったそうです。

以前のレクチャーでもお召しになっていて、その際、川島織物のもの、とおっしゃっていました。

袖口からは、先生のお好きなグリーンが鮮やかな襦袢がチラリ☆
素敵ー!恥ずかしそうに、見てみてっと私たちにお見せになる先生。
可愛いなー!!本当に!!

一部ですが今回の講義メモです!

○落ち着きのあるローズ色。

若い方向きの黄味がかったピンク色は、初心者にも扱いやすい色。
茶系の帯を合わせても良い。

○華やかな席にふさわしいひときわ色鮮やかな露草色。

洋服の色を取り込んだ華やかな色。この手の色は、パーティなどでは年齢を問わず着られる。

○着やすいクリーム色

季節を選ばない立涌柄、紋を付けない色無地も1枚あると便利。
紋がない色無地は、お茶会には向かないが、食事や観劇など幅広く楽しめる。逆に、能は紋付が望ましい。

○落ち着きのある薄グリーンは万能

グリーンは薄い色からトライするとよし。
○偲ぶ会向きには、薄墨色を。

若い人は、わざわざ誂える必要はない。洋服で十分。
渋い色(甘草色)は、昔からよく着られる色。
「偲」や「夢」といった文字が入る帯は、仏事のみ。それ以外では絶対に使用しない。

○色無地のポイント
ー色無地のコーディネートは帯がキー。帯で効かせる。帯選びを間違えると、結婚式の付き人さんや仲居さんに見えてしまう。
ー薄い色味の方が着映えがする。
ー紋意匠縮緬を選ぶべし。糸に細工があり、表裏にそれぞれの趣が出る2重構造が厚みがあり丈夫でおススメ初めて着たあとは、しわしわになるが、アイロンをかけ3回目以降は不思議としわが出なくなる感覚がある。一越縮緬なども良いが、汚れが目立つ。
ー花紋はしゃれ紋。色濃く美しい発色の糸が良い。紋がある色無地は、時に訪問着と同格にもなる。
ー地紋も色味も、好きなものを選べば良い。
ー飽きたら染め直しも可能。現代の化学染料を使用すれば、生地も傷めずに濃い色も薄い色にすることが可能。ただし、植物染料は色抜きは出来ない。
ーとにかく、色無地は品よく着てほしい。質の良い帯を選択し、若い方は伊達衿をしても良い。
ー色を使いすぎると野暮ったくなる。洋服と同様シックに。また、面積が大きい色無地なので、あまり派手な色を選ぶのも安っぽくなる。落ち着いた色味を選ぶと失敗が少ない。
ー百貨店などで見学し、いいものを見る目を鍛え、値段も知ること。
ー安いからといって気に入ってないものは買わない。
ー色無地に染め帯は少し軽い。礼装はやっぱり織の帯。

先生からのメッセージは、とにかく色無地は、品よく!!
色無地って、素敵な色のワンピースを着ている様な感覚なんですよね。

少し背筋がピンとするというか。その感覚が洋服っぽくて、でも、帯次第で表情ががらっと変わる。用途も幅広いので、絶対に1枚は持っていたいものですね。

あこや

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