美しいきもの×NHKカルチャー共催 着物スタイリスト 大久保信子先生「角出しの結び方」講座

雑誌「美しいきもの」が主催する講座に行ってきました―☆

今回は、人気着物スタイリストの大久保信子さんが教える「角出しの結び方」講座です。この日は、名古屋帯(京袋帯含む)で結ぶ角出しを習いました~。

角出しや銀座結びが、そもそもあまり好みではないので、自分では結ぶことはめったにないのですが、大久保先生から直接教えていただけるということで、苦手を克服しに行ってみました。

※大久保先生の直筆

大久保先生のレクチャーメモです。

●角出しは、庶民の粋な帯結び。TPOをわきまえて。
もともと町人文化の中で生まれた帯結びで、庶民の普段着にする結び方でした。ですので、武家の奥さまやお嬢様は結ぶことはなかった帯結びです。現代においても原則同様で、普段着に適した帯結びである。

●染・織のきもの、両方に結べる。ただし、普段の着物に限る。例外もある。
染でも織でも、普段着物であれば、角だし結びをすることは可能です。カジュアルなパーティなどにも、締めて行くことはできます。ただし、格式のある場での装いには向かないので注意。

☆例外もあり☆
着物ベテランの中年女性などが、あえてパーティなどで角出しを結ぶと、それはとてもカッコよくなることがある。女優の名取裕子さんが、最近あるパーティであえて角出しを結び出席されたが、すごく素敵だった。若い女性は、やめたほうが良い。

この日参加した生徒さんのほとんどが、織のきものでした。私1人だけだったんじゃないかな、染のきもの。やはり、角出しだと、織のきもののほうがマッチするイメージがありますよね。

●角出しに適した帯枕を用いること!
角だしは、背中につく帯山命!美しい形をつくるために、専用の帯枕を作ることが必須!

ということで、帯枕の作り方を教えていただきました。

最近では、市販の角だし用帯枕も存在するのですが、とても簡単にできるので買う必要はないですね。今まで、自分でも作ってみたことはあったのですが、今回教えていただいたやり方はとても帯山の形が美しく出ました。

用意するモノ:15センチ×5センチくらいの厚紙・日本手ぬぐい・ガーゼ(1m40㎝程度)・ガーゼを裂いて作る紐・帯揚

手順 ① 厚紙のまわりに手ぬぐいをまく。
② ガーゼで巻き、帯揚げで包む。背中につく側に帯揚げの終わりを上からまく。
③ 紐で固定する。結び目は枕の下部に来るようにする。

完成です~。

●目指すは丸みのある

帯山
特製帯枕を背中に背負う動作がポイント。枕が背中に斜めになるようなイメージで背負い(でっちり体制で背負うと綺麗になる)、枕のガーゼの両端を両手で持ったら、前方斜め下にぐぐっと引っ張り下げる。

ここまで下げるの!?と驚くくらい、前方に下げるのがコツだそうです。そうすることで、自然と帯枕に沿って美しい丸みがある帯山が生まれます。
いかがでしょうか?(少し見えにくいですかね)

これは、藤布の京袋帯ですが、ふんわりいと柔らかいニュアンスが出ていい塩梅でした。塩瀬の名古屋帯でもトライしましたが、張り感がまた美しく上品な角だし結びに仕上がりました。
※すみません、感動しすぎて写真撮り忘れました。

少し苦手意識のあった角出しでしたが、先生にポイント教えていただきながら
美しい形に仕上がると、角出しもなかなか悪くないな、と再認識できました。

しかしながら、こういう場で、いろんな方とご一緒にレッスンするのは、結構楽しいんですよね~。

みなさんのお召しになっている着物を見るのも楽しいですし、勉強になります。
久々に、汗だくになりながら楽しくレッスンしました☆☆

あこや

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