秋の染織文化講座第3回目:小紋の形態変化についてby丸山伸彦氏(武蔵野大学)~その③~&紅葉総柄小紋に四君子柄名古屋帯

丸山先生の今回の講義は、桃山時代から江戸時代に掛けての小紋の形態変化について。
今回の講義も昔の文献を紐解く講義だったので、簡単にメモをまとめます。

17世紀という時代は、日本の衣服の歴史の中で激動の時代だった。
それは、これまでの衣服の中の「模様」が大きく変化したことにある。
それまで模様は左右対称に配置されることが基本であった。

17世紀初頭、女性のきものには模様が増え、男性のきものからは模様が引いてくるという現象が起きてくる。左右非対称の小袖=慶長小袖として定着していく。
中世までは性差が衣服の形式で表されていたが、17世紀から小袖が男女で共通化すると、模様で性差を表す必要性から変化が生まれてきたと考えられる。

この他、桃山時代の小袖とそれ以降の小袖の寸法の変化を見、江戸時代の粋な着姿について残されている文献などの紹介がありました。

さて、講義に参加したこの日の私の装い。

紅葉の総柄小紋に、深緑色の四君子柄の名古屋帯を合わせました。
実はこのきもの、母の友人から「是非着て」と譲られたものなのですが、やっと今回着ることができました。

最初見た時、その総柄っぷりにやや驚いた私。こういう柄たっぷりのきものは着慣れていない上、手持ちの帯で合いそうなものが思い浮かばなかったのもあり、着こなせるかなぁ、、、とやや躊躇していました。。紅葉でも総柄だったら季節を問わず着ても良い、とはよく聞く話なのですが、さすがにこれはこの季節だろう、ということで頑張って着てみましたよ。

実は、着丈も譲っていただいたままなので、結構無理矢理着ているんですが、大丈夫でしょうか?笑

帯は、祖母の四君子柄の渋い名古屋帯。この帯も、頑張って何度も締めているんですが、どうもまだ似合わないんですよね、私に。色味なのか、きものとの合わせなのか、、、うーん。難しいですね。

帯揚げはえり萬、帯締めは龍工房、草履は銀座小松屋、でした。

とにかくコーディネートも色々試してみることですね!

あこや

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