染織文化講座「産地研修 丹後」篠春織物 at 丹後きものセンター(ダイキュー)~その⑥~

次は篠春織物さんのレクチャー。

篠春織物さんは、最近先練りのきものに力を入れていらっしゃるそうです。

先練りの織物とは、糸の段階で精錬し織るため、織りにくく、織上がりはしゃきっとしていて固い。よって織り上げた後、加工し柔らかくします。

左が精錬前の反物、右が先練りの反物です。

これが先練りの糸です。ややゴワゴワして張りがあります。

出来上がりの反物です。お召は先練りの織物ですが、まさにお召の様な手触りでした。
さて、研修に参加された方のご紹介です☆

こちらは、大阪から参加された方。お召しになっているのは、ぜんまい織のきもの!私、初めて見ました!

ぜんまい織というのは、ぜんまいの新芽から採ったぜんまい綿に、真綿を交ぜて糸を紡ぎ、織物にするときは、経糸には木綿か絹を用い、緯糸には紡いだぜんまいの糸を織り込みます。織り上がった布は柔らかく、保温性と防水性に富んでいるそうです。冬は暖かくて着やすく便利にされているそうです〜。

こうした研修では、きもの好きの方の様々なきものが拝見できて、本当に勉強になるんですよね。
帯は、富田染工芸さんの更紗の帯だそうです。色彩が鮮やかですね!春の光に映えます。

とってもお似合いでした〜☆☆☆

 

あこや

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