NHKカルチャー×美しいきもの共催 染織研究家 木村孝先生レクチャーへ行ってきました!

数ヶ月に一度の木村孝先生のNHKカルチャー×美しいきもの共催レクチャーへ行ってきました。

今回のテーマは、「本当に知りたい季節のきもの。春から初夏の季節柄を楽しむ」です。

今日の孝先生の装いは、テーマにちなみ、青碧色の紋意匠縮緬の色無地に、美しい水色地に菖蒲が描かれた染帯。先生が登場すると教室内からざわめきが起こる程素敵でした~~!!!

濃い紫色の帯締めが全体を引き締めていて、お写真がないのが本当に残念なのですが、孝先生の装いはいつもいつも勉強になります。

ほんの一部ですが、レクチャーメモです。孝先生風に参ります!

【お暑うございますね】
25度の夏日和になって参りました。
そろそろ単衣支度の季節。再三申し上げておりますが、きものは衣服です。
地球の環境が変化しているならそれに合わせて、しきたりにとらわれすぎず、気温に合わせて単衣を早い時期から活用しましょう。

ただし、帯は注意。帯は夏物にしてもそんなに涼しくなるものではございません。
よって、きものを単衣にしても、5月は袷の帯をいたしましょう。衿も同様です。

【女の人が美しくない国は滅びます】
せっかく私達は女性に生まれたのですから、綺麗でいることを心がけましょう。
女は綺麗にしないと損です!

私は、日本ほど女性が美しい国はないと思っています。
ですから、みなさま、きものはそんな女性の強い見方。
女には帯があります!帯を楽しまなかったら損!

染帯は、季節を楽しむ絵柄が多く割と手頃ですから、上手に取り入れると季節のきものコーディネートが楽しくなります。

【季節柄を楽しむ3か条】
○花柄×花柄は合わせない
○季節の先取りはOK。遅れるのはX。
○まずスタートは季節柄の染帯から。
例:桜取り≠桜の絵     オールシーズン使える柄。
グリーンの紅葉/柳  5−6月
赤い紅葉       秋
竹や笹、松は、1年中使用できる柄です。

雑誌をあまり鵜呑みにしない。常に自分で疑い、自分で判断してコーディネートすること。

※先日訪れた京都です。柳が美しかった!京都にいると四季を生活の中で感じます。

【訪問着/付け下げ】
古典文様は、時が経っても古くならないので初めて訪問着を誂える際は、古典文様をお勧めします。また、訪問着は自分の背丈に柄ゆきが合うものを選ぶのも大切です。背が高い方は柄が多いものを選ぶこと。

付け下げは、横を意識した柄が多い。身幅を自由に設定しやすい。

【夏のきもの】
明るいきものの方が顔うつりがいい。きものは色です。和風バッグはややもっさりした印象がありますが、変わらないものとして1つ持っていれば十分でしょう。

【ショール/夏のコート】
私はショールを愛用しています。衿を汚さないための薄手のショールを持ち歩きます。
夏もぜひきものや帯の汚れ防止のために夏コートを上手にお使いください。

おばあさまやおかあさまの昔の絽や紗の羽織があれば、それを夏のコートに仕立て直すのがおすすめです。

最近は、出来合いのものもたくさん販売されています。

【帯留】
宝石類は帯留には向きません。帯を傷めます。
遊びの帯には良い。

【草履】
草履はあまり目立たない方がよろしい。
ペール系のグレイ、ピンクなど薄い色が良い。私も黄色とグリーンが好きで少し鼻緒に指し色として使う。軽く逃げられるものを用意すること。

さて、この日の私の装い。

色が薄いものが着たくなります。
ペールブルーの付け下げ小紋に、菊菱柄のベージュピンク色の染帯を合わせました。

背中心にしわが寄ってる。。。
帯締めは、龍工房、帯揚げはゑり萬、草履はない藤、バッグは写っていないですが、きものと同じ色の井澤屋さんのちりめんバッグです。

 

あこや

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