1年前を思い出す〜山口良子先生の花織〜 Hanaori from Okinawa
沖縄、染織の旅
先日の雨のお彼岸。突然の雪に見舞われた関東エリアでしたが、寒かったですね。
お墓詣りからの帰り道、ふと思い出したのですが、去年の今頃は沖縄へ染織の旅に出ていました。薄手のワンピースにカーディガンでレンタカーを走らせ那覇市と宮古島を回ったんです。ものすごく濃密な旅でした。
⇒沖縄への旅☆琉球の織物を訪ねて〜その①〜 Discover the okinawa weaving
※この旅ブログ、18エピソードまでつづきます(笑)長い〜。
行く先々で出会った作り手のものづくりに対する真摯な眼差しと生活の一部として紡ぎ出される作品の素晴らしさに感動の連続でした。
中でも、花織を織られる山口良子先生の工房にお邪魔させて頂いた時の事は忘れられません。
沖縄の首里花織〜歴史〜
沖縄には首里織という織物があります。沖縄の染織を知るためには、まず歴史をざっくりでも知っておくと理解が促進されます。沖縄には、かつて琉球王国と言う王政の国家が存在していました。
4〜15世紀の琉球王国は、東南アジア・中国と盛んに交易を行い、その交流に撚り織の技術を学び、沖縄の気候風土に育まれた多種多様な琉球織物の個性を生み出しました。
沖縄は「工芸の宝庫」と言われていて、その中でも、首里王府の城下町として栄えた首里では、王府の貴族、士族用に、色、柄共に、究極まで追求された格調高く、悠々として麗美な織物が、織り継がれ現在に至っています。(組合ホームページより)
気品ある花織
紋織から絣まで、多彩な織物があるのが花織の特徴ですが、主に士族以上の召し物として制作され、特に花倉織や道屯織は王家、貴族専用の織物として格調高いものでした。
そういった予備知識があって旅していたわけですが、実際に山口先生の花織をみてそれを実感!気品があり、なんて美しいんだ!と高揚感でアドレナリンが噴出したのを覚えています。これを着てみたい!という素直な欲求も炸裂!
それから1年間。やっと恋焦がれていた私の理想とする花織が届きました。
青山八木さんにお願いして、色も織も思い描いた通りに山口先生に仕上げて頂きました。これからお仕立てをして着るのがとても楽しみです。
旅の記念に、一生大切に着ていきたい一枚です。
あこや
Leave a Reply