日本のエルサ Frozen2 in the academy awards


先日のアカデミー賞、ご覧になりましたか?
私は毎年アカデミー賞を楽しみにしているのですが、今回は、松たか子さんのことに触れないとですよね!

ご存知の通り、今回のアカデミー賞は主題歌賞のノミネートでアナと雪の女王2の主題歌がステージでパフォーマンスされました。アナと雪の女王は世界45カ国でそれぞれの国で吹き替え上映をされているそうで、それはつまり、世界には45人の異なる言葉を話すエルサがいる、ということ。今回は45カ国から9名のエルサが、主題歌を歌うイディナ・メンゼルと一緒にアカデミー賞の舞台でパフォーマンスを行い、その中に日本のエルサ、松たか子さんも登場したのです。

レッドカーペットに登場したエルサたち

舞台では、美しいバレンチノのドレスでパフォーマンスを見せた松たか子さんでしたが、レッドカーペットに登場した際には、美しいきもの姿を見せて下さいました。

それぞれの国のエルサ、みんなが露出度のあるアカデミー賞ならではのロングドレス姿のところ、きもの姿の彼女はひときわ異彩を放っていたでしょうね。

中央のボリュームのあるチュールドレスが存在感を放っているのはタイのエルサ。彼女をはじめとして、ロシアやポーランド、ドイツ等各国からのエルサの装いはというと、意外にもお国柄を演出した装いの方がいなかったのが逆に驚きでした。

それにしても、松たか子さん、素敵なおきものをお召しでしたね。

写真だと朱赤っぽく見えますが、総絞りの本疋田に、菱文様(松皮菱?)に金糸刺繍で松や波かな?が施された素晴らしい訪問着。帯も奇をてらうことなく、あくまでも上品なものを選ばれた印象。きものを良く知り、着慣れている彼女だから選べたきものなのかな、という気がしました。うーん、というよりも、彼女の生きて来た人生には、このような上質なきものしかまわりになかったんだろうな、と思える感じ。それくらい、彼女には当たり前の様にしっくりきていた装いだったと思います。

うまく言えないけれど、きものだって、ステージ衣装の様なド派手なものはいくらだってあるわけで、露出度高い欧米人のドレス姿に対抗しようと思えばその類いのきものを用意しようとする人だって中にはいるでしょう。でも、彼女にはおそらくそんな発想は全くなく、自分に似合うモノをきちんと選ばれ、彼女が着るから、それが上品で上質なオーラを放っていた、ということなんだと思います。

きものの着姿には、その「人」が出ます。今回の彼女の装いは、私たちが参考に出来る良いお手本だったと思う。レッドカーペットの場でも、おそらく彼女は多くの尊敬や賞賛を集めたことでしょう。きものという装いを持つ日本人は幸せだな、と思いました。

そうそう、絞りについて。
絞りって結局普段着なんですよ、という人もいるけれど、絞りが持つ華やかさってある。太って見えるとか言って食わずきらいな人も多いかもしれないけど、今回の松さんの装いを見て素敵と思った方も多いはず。絞りのきものの愛らしさにも改めて目を向ける良い機会だったと思います!私は、絞り大好き!

※写真はすべてWEBニュース等から拝借


あこや

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