久しぶりの大島紬 Oshima-tsumugi!

今日はお稽古

あこやきもの教室のお稽古の日。少し早くお稽古場に着いたので、生徒さんが来るまでの間、自撮りで遊んでみました。(笑) 今日は、白金台クラスのお稽古です。

平日の夜クラスは、19時半スタートなのでおなかが空く時間です。皆さん、お仕事を終えられてから集合してくださり、頭が下がります。仕事に趣味に、アクティブな女性たちは素敵です♪

さて。もうすぐ始まりまーす。生徒さん待ちです☆

ドアップ失礼します。

 

大島紬の魅力

今日は久しぶりに大島紬を着ました。これは、母から譲り受けたもの。母の若い頃のものなので柄や色合いが大島にしては可愛いので気に入っています。ハギ入れ(別の大島紬の端布をおはしよりで見えなくなる部分に入れて長さだしすること)をして身丈の長さ出しをして、古臭い臙脂色の八掛をはずしました。八掛って結構存在感があるので色味を変えるだけでも大きな変化になります。

しかし、大島を見るにつけ、なんでこれが昔すごい流行ったのかなぁ、と首をかしげる時があります。高度経済成長期、女性たちがこぞって大島紬を購入した時代があったんですって!当時の女性たちにとって、大島紬のどんな部分が圧倒的に魅力に映ったのか!?とても知りたいです。

確かに、大島紬の軽やかさ、丈夫さ、そして細かい絣の技巧---分かるけど、泥染め特有の渋い色みや、絣柄の独特な感じ、、、きものに興味を持ち始めた当初、なにが良いのかよく分かりませんでした。←図々しい人w(伝統的な大島紬の話。現在は白大島や色大島など現代的な場面に似合う大島もたくさんあります。)心の底からときめく大島紬にいつか出会えるかしら。ときめき♪が大事!と思うのです。

ちょっと余談ですが、昔、林真理子さんが著書の中で呉服屋さんから上手に逃げる方法として紹介していたのが、「うーん、ピンとこないわ」という一言。女性が発する「ピンと来ない」の一言ほど、説得力のある言葉はない、とおっしゃっていてすごく共感!逃げるための言葉として紹介はされているものの、「ピンと来る」もの=ときめきですもんね!

大島紬についても、いつか現地に行ってその魅力を確かめたいと思っています。参考までに、本場奄美大島紬協同組合のHPを載せておきます。

本場奄美大島紬協同組合

でも、大島紬などの伝統的な技術を必要とするきものは工芸品でとても高価だし、ポンポン買えないですよね。母が譲ってくれてありがたかったです。


※帯合わせ、てんこ盛りになりすぎました。もっと合う帯がありますね。ここだけ切り取るとtoo much感ありますが、全身で見るともう少し私にフィットしています。全身写真がなくて残念~。

 

西郷どん:ストーリー消費

ときめくって何だろうな。初めて目にした瞬間にときめいたら、それは一番素敵な出会い。あとは、どういった制作工程を経ているか、作り手がどんな人なのか、など、目の前の反物の背景にあるストーリーを知ることで、「ぜひ着てみたい」という気持ちが駆られる、といったことがあると思います。

大島紬の歴史は古く、大河ドラマの「西郷どん」を見ていても分かるように、薩摩藩が奄美大島の民に重税の1つとして課していたのが、大島紬です。献上品としてとても珍重されました。皮肉なことにそうした厳しい環境が制作技術・制作技巧を飛躍的に発展させる、というのは沖縄の織物と同じ状況ですよね。

制作工程や歴史、生産地の文化的背景などを理解することで、現状のアウトプット(商品)の価値を理解し、魅力的に感じることがあります。そういった意味で言うと、どんなに素晴らしいきものや帯も、お店に陳列されているだけでは伝わらないし、増してや大量に山積みされていたら、心は動かされることは少ないのでしょうね。お店の方の熱意や店舗も含めて伝える力が重要な時代です。

・・・っと、生徒さん待ちの間に、自撮り遊びから、大島紬の魅力そして小売店の店頭にまで話が飛躍しました。笑 さて、お稽古がんばろー!今週末は、あこやきもの教室の新年会があります♪

楽しみだー☆

 

あこや

 

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