今日はなにを着る? How to choose your today’s outfit?


2月2日、今日は100数十年ぶりの2日の節分だそうですね。
みんなで豆まきをして、悪いものに退散いただきたいですね。

さて、皆さんもすっかりきものを着る機会が減ってしまい久しいかと思います。
きものって、毎日のワードローブになっていない限りは、ハレの日の装いという側面が大きいですし、頻度高く着る方にとっても、少し特別なワードローブであることは間違いないでしょう。

染のきものと織のきもの、皆さんはどう着こなしていますか?
着付け教室なんかで習う知識で言うと、染のほうがよそ行き、織のほうが普段着、なんてざっくりしたことを習うかもしれません。


これはずいぶん前の写真ですが、私のお気に入りのイタリアンでの一コマ。
この日は、紬を着ている私です。この写真を見ていると、紬の装いが、このお店の雰囲気になじんでいるなぁ、と感じます。

私は普段、染め物が中心ですが、たまに、紬も着ます。その時は、紬が普段着かどうか、ということで判断しているわけではありません。どんな風に選ぶか。それは、シンプルでセンスがいいお洋服を着たいな、というときの心持ちと似ている、そんな風に思います。


私は、どちらかというと、きものは、柄×柄!サイコー!と思っている方なので(笑)、シンプル紬は少々物足りないな、なんて思うこともあるのですが、そこは、未熟ゆえの思考回路。上質な織物の底力は、とんでもないパワーを持っています。

ですから、織物については、とにかく上質なものを選ぶ、ことが何よりもポイントです。無地紬などはシンプルゆえに、クオリティーを無視すると、逆効果です。こればっかりは、文字では伝わりませんね。ぜひ、実際の紬を目の前に実感していただきたいです。

話はそれましたが、洋服と同じように、きものも、心持ちで選ぶ、ということが大切な気がします。行く場所、会う人を考えて、今日は私、こんな風に見られたい、こんな風な雰囲気で出かけたい、そこから何を着よう、と思いめぐらすと不思議とその場にマッチした装いになるのではないでしょうか。TPOや着付け教室で習ったルールに縛られずに。そうすれば、浮いちゃう、なんてことも回避できる気がします。

もちろん、私は私!と自我を貫くファッションもあっぱれ!
でも、集う場の空気になじむ着こなしがきもので出来ていたら、それは本当のきもの上級者な気がします。そんな着姿を目指したいですね。


あこや

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