年齢ときものを考える【40代からのきもの選び】~その②~

気をつけたいのは、先取りしすぎないこと。

何度か、このブログでも書いていますが、私が普段から心しているのは、自分のきもの年齢を読み間違えないことです。基本的に私は、明るい色、綺麗な色、華やかな柄ゆき、が好みなのですが、そんな私でも、最近は、これ大丈夫かな…と、袖を通す前に気にするものもいくつか出てきました。

そんな時は、

「黒柳徹子さんは、今でも振袖着てるし。。。」

なんて、自分に言い聞かせてみたり…汗

こんな気持ちから、ついつい、色味や柄ゆき、素材を、この先何年も着られるように、、、と、あえて地味~な色や、くすんだ色、それおばあさまのお着物ですか?と思わず聞きたくなるような雰囲気のあるきものを選びたくなる感覚が、皆さんもあると思うのです。それが、本当に残念!!!

40歳でも、50歳でも、今だから似合う色がある!わざわざ、自ら老けこむ必要はないのです!

質にこだわる

ある程度の期間、きものと向き合ってくると、きものの質の良し悪しというのも見えてくるものです。きものにハマりだした当時、とにかく数が欲しくて、着回しがよさそうなもの、リーズナブルで買いやすいもの、そんな視点できものを必死に探していました。

きものラバーズ歴が長くなってきますと、おのずと、自分の好みもはっきりして来て、目も肥えてくるというもの。いいものを知ったら、後戻りはできませんね。今から振り返ると、なんで慌ててこんなの買ったのかな…なんて思うものも。安かろう悪かろう、とは限りませんが、こだわりを持って探したきものとは違い、最初の頃に慌てて揃えたきものは、結局着ることは無くなり、箪笥の肥やしになっているもの、やっぱりあります。

洋服でも、良く言いますよね。高いけど一生使える。そう、一生もの!というやつです。質できものを選ぶ。40歳からの長いきものライフ、後悔しない買い物を!です。

きものは自分の武器になることを知る

日本では、とにもかくにも若さが尊ばれる文化。男性目線の話かもしれませんが、欧米に比べて、日本女性は必要以上に年齢を気にすると言われます。伊勢神宮が20年ごとに遷宮があるように、神様も新しい方が好きなのです(笑)

そんな日本!一人で抵抗しても無理!(笑)だったら、年齢を素敵に見せてくれる武器を賢く手に入れるのです。その答えの一つが、きもの!40歳という年齢は、きものが似合いはじめるお年頃。きものが板につき始めるいい頃合なのです。

恐ろしいことに、きものは着る人の全てが着姿に出ます。(笑)その人がどんな生き方をしているか、どんな価値観で生きているのか。そんな自分が核にあってこそ、美しい着姿が手に入る。だから、きものは人生を重ねて行けば行くほど、美しく私たちをみせてくれる武器になり得るのです。

40歳からのきもの選び、常々思っていたことをつらつらと書いてしまいましたが、もう40歳を迎えている人もこれから迎える人も、この年齢を起点にしたきもの選びを楽しみたいですよね。自分にベストなきものを着たとき、女性に生まれてよかったと絶対に感じるはず!そんなきものライフを目指して、私も日々精進したいと思いまーす!

 

あこや

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