年齢ときものを考える【40代からのきもの選び】~その①~

きものにとって、40歳は、おそらく、重要な年齢なのではないかと思いちょっと書いてみます。

きものは、洋服同様に、衣服ですから、年齢に合った装いというのがあります。

きものの場合、ルールが沢山あって自分でコーディネートするのが難しい、、、と、初心者の時はよく思うものです。TPOもありますが、派手すぎるかな?地味すぎるかな?自分の好みをだいぶ端っこに寄せて、なにを着れば無難なのかな、、、という風に考える人も多い。だって、きもの上級者の人に指摘されたら怖いもん!そんな気持ちわかります。

きものだって洋服と同じように好きなものを自由に着ればいい!

それが、私のポリシーでもありますが、とはいえ、あらゆる側面における不相応によって生じる、「みっともない」姿というのは避けたいです。ファッションは、自分のためでもあるけれど、相手のためでもある。その場の雰囲気作りに重要なもの、ですから、ひとりよがりのファッションて、結局最後はつまらないものになると思うのです。

20代、30代、40代の変遷
雑誌「美しいキモノ」は、40歳という年齢を、「きものライフ」におけるある種のスタート地点と位置付けているようです。それはなぜか?

それは、40歳という年齢が、きものを買うに自由に使えるお金が増えてくる、、、とか、少し子育てが落ち着いてくる、、、とか、そう言った外部環境要因だけではなく、女性としての第2ステージが始まる年齢だから、という理解です。

「第2ステージ」、、、こういう言い方、あまり好きではないのですが、実際、なにかが変わってくるな、、、ということを感じ始める年齢なんだと思うんですね。容姿はもちろん、価値観だったり、が、また更に大人になると言いますか。

こんな体験はありませんか?
去年は平気で着ていたワンピースが、なんだか今年は似合わない。

ここ!この分岐点が40歳なのではないかと思うのです!(もちろん人によります)

今年、私も40歳になりました。この年齢になって、やっとメディアが言っていることが徐々に理解出来るようになった気がします。

この4-5年の私における「似合うきもの」の静かなる変化は、確かにありました。でもここから先の5年、10年もきっとじわりじわりとこれまで知らなかった違和感とともに変化していくのだと思います。端的に言えば、似合うきものが変わってきている。

ちょっとネガティブな雰囲気で書いてしまったのですが、きものラバーズにとっては、良きステージの始まり!そう思うのです。ここからが本当にきものを楽しめる時間が始まる!そんなことをぼんやり思っておりました。

最後は、その人に似合っていればいい。

雑誌等のメディアは色々言うけれど、最後は、自分に似合っているか、を客観的に観察できていればよいのだと思います。それは洋服も同じ。特にきもの初心者の時期は、コーディネートのルールを気にするだけで精いっぱい。そうすると、目の前にある、ずっと家の箪笥にしまってあった、何十年も前のきものを着ていても、きものを着たこと自体で満足してしまって、それが似合っているのかどうか、素敵なのかどうか、判断できない。

そこに、40代という年齢の問題もあいまってくると、、、悲劇的なパターンになる場合も、、、、。きゃー!だから、自分に似合っているか、それを鏡を見て研究することが大事、そしてどんどん着て、実践を積む、しかないのだと思います。私も日々勉強中です!

私はこれから、この年代を楽しんでいくわけなので、どんなきものワードローブがこれから増えているのか自分自身も楽しみでもあります。

つづく。

 

あこや

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