勝山健史 織物展「美の元」へ ~その①~ a short trip to Kyoto

5月末に京都の国際会館で開催されました、勝山健史さんの織物展へ行ってきました。

久しぶりの京都ということもありましたが、お天気にも恵まれ、とても良い旅となりました。今回の京都旅は、勝山さんの個展のお話を中心に少し書かせて頂こうと思います。

皆さん、京都は宝ヶ池にあります国際会館に行かれたことはありますか?

私は今回が初めての訪問だったのですが、素晴らしい空間に感動してしまい、勝山さんの個展同様に、国際会館の建築にも感銘を受けて帰ってきました。

京都駅に到着し、そのままローカル線に乗り換えると、国際会館までは直通で行けるのです。これはとても便利でした。


京都駅から電車で20分くらいと、アクセスが良いです。


国立京都国際会館に到着しました。

ここは、かつて京都議定書が採択された場所。世界規模のカンファレンスが開催できるほどのキャパを持つ会議場です。

駅からテクテクと歩くと見えてきました!


あの緑の向こうに見える、コンクリートの塊の様な建物が国際会館の本館です。


会場の入り口まで来ると、ありました!「勝山健史 織物展」!

この日は、三日間の開催のうちの中日に当たる日で、最終日には、勝山さんのトークショーも計画されています。私はトークショーももちろん参加予定なのですが、じっくり作品を拝見したくて、前日に作品を見にきました。

建物の中に入ると、いきなり衝撃の視界が広がりました。


会場に足を踏み入れた人誰もが通る、回廊です。

なんでしょうか!この近未来感!この不思議な形!
この景色に大興奮したのはもちろんのこと、この日は勝山さんの個展のみが開催されていたという館内ほぼ貸切状態で、この不思議な回廊も独り占め。なんだかぜいたくな気分でした。。。


このライトもすごくないですか?

後からわかったことですが、こちらの建築内にある家具なども全てこの建物の為に建築当時のトップデザイナー達が製作したものばかりなんだとか。感動!


回廊の突き当たりには、昭和を代表する洋画家 菅井汲さんの大きなペインティングが展示されていて、個人的にはすごく好きな感じでした。

建物の話は、後からじっくりするとして、5階の勝山さんの展示会場へ向かいます。

お久しぶりにお会いした勝山さんは、相変わらず着物を作っている人に見えませんでした(笑)いい意味で!!

今回は、新デザインもたくさん制作され、私も再び大興奮(笑)。

許可を頂き撮影しました

特に、今回は有水羽絹(うすはぎぬ)が5反(着尺)も並んでいたのには驚き!

というのも、これまで年間2反制作するのがやっと、とお聞きしていたので、今回の個展に臨む勝山さんの意気込みを感じました。有水羽絹は、気合だけで制作できるものでは決してないのですけれどね。

有水羽絹についての詳細は、ボンジュールきものの過去記事をぜひご覧頂きたいのですが、この反物を制作するためには、勝山さんの長野にある勝山織物絹織製作研究所の存在が欠かせません!以前、私が長野の研究所にお邪魔させていただいた際のレポートをぜひお読みいただけたらと思います。

【きもの探訪】勝山健史 糸へのこだわり①
  ※①~⑥まであります。⑥に有水羽絹の話が出てきます。

最終日に予定されているお話会では、勝山さんと文化財修復を手がける松鶴堂さんの城山好美さんによるトークショー。勝山さんの糸づくりのお話が伺えるとのことでとても楽しみです。



つづく



あこや

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