京都五月晴れの旅~葵祭へ~その①

またまた京都へ。このところ、毎月京都へ来ています。
今回の目的は、祇園祭、時代祭と並んで京都三大まつりの一つ、「葵祭」!

これまで一度もご縁がなかった葵祭でしたが、總屋さんからお声掛け頂いて見せて頂くことになりました。

葵祭は、毎年5月15日に行われる賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で、平安時代の宮廷貴族の間で「まつり」といえば葵祭のことであるといわれるほど有名なお祭りだったそうです。

このお祭りの特徴は、平安時代以来国家的な行事として行われていたことで、数少ない王朝風俗の優雅な伝統が受け継がれてきた、ということ。ですから、祭りのメインイベントともいえる路頭の儀(行列)では、まるで平安時代にタイムスリップした様な美しい装束が見ることが出来ます。
祇園祭が庶民のお祭りに対し、葵祭は貴族のお祭り、なわけですね。

行列のスタートは京都御所。会場は大勢の人!!

お天気が心配だったので、雨にふられても平気なきものも含めて東京から持参。朝の時点では何とも微妙なお天気でしたが、なんとか持ちこたえ、強い日差しが出てきました!

さぁ、いよいよ行列のスタートです。
特になんの合図もなく、時間になったらしれっとスタートするのでちょっとびっくり(笑)

しかも、当たり前なのですが、音楽(雅楽とか、、、笑)もなにもないので、ひたすら行列が歩いてるのをみんな見ている感じ。

乗尻(のりじり)と呼ばれる行列を先導する騎馬隊から行列が見えてきました。こちらは近衛使代(このえつかいだい)。



こちらは、検非違使尉(けびいしのじょう)。検非違使庁の役人(警察)で、五位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者。舎人の引く馬に乗っています。

こちら、阪神タイガースみたいな装束!行列が行く中、会場では、一応行列の説明をスピーカー通してしてくれています。この方の説明のときはやっぱり阪神タイガースって描写されていました。笑

使いの所用品を運ぶ人たち。

それぞれに意味があるんだと思うんですが、なかなか見ながらそれを判断するのは難しい!

さていよいよ牛車が入ってきます。俗に御所車と呼ばれているのがこれです。

美しい!紫の藤の花房を垂れ下げ、車輪をきしませながら進みます。雅〜〜!
美しい装いをした大牛がひき、小さな童は水干姿で綱を持ち歩いてきます。

間近で見ると迫力です!

牛さん、可愛い〜。これは替牛です。

そしてこちら!風流傘!素敵ー!大きな傘に紺布を張り、これに錦の帽額総(もこうふさ)などをかけ、うえに様々な造花を盛ったもの。ラブリーですね〜。

こちらは黄色いバージョン。こういうの、斬新〜。

斎王代列が見えてきました。斎王代とは、このお祭りのヒロイン的な存在。ニュースにも良くなるのでご存知の方も多いと思いますが、毎年、在京の独身女性から選ばれます。京都の良家のお嬢様が選ばれるとあって、毎回話題になるのですね。

斎王代は腰輿(およよ)と呼ばれる乗り物に乗っています。斎王代の衣装は、五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)・裳(も/十二単衣)に小忌衣(おみころも/十二単衣の上に着る)、髪はおすべらかしで頂に心葉(金属製の飾り物)日陰糸(額の両側に下げる飾り)をつけています。

見えにくいけど!懐には、帖紙(たとう)を入れ、桧扇を持ち腰輿(およよ)に乗っています。うーん。写真が小さくってごめんなさい。

詳しい行列の解説は、こちらのサイトで確認することが出来ます!ご参考に!
https://www.kyokanko.or.jp/aoi/gyoretsu.html

いや〜、タイムスリップ感と雅な浮世離れした感じに浸り、こうした機会をいただいて幸せでした。

しかしならが、強い日差しを浴び若干グッタリ(笑)
御所を後にし、お茶しに繰り出したのでした〜。

つづく

 

あこや

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