京都&有松への旅ー嵐絞りー その⑨ A short trip to Kyoto & Arimatsu

有松絞りと言えば…

有松絞りというのは、様々な種類の絞りの総称です。隆盛期には大変難しい技術の絞り技法で染められた文様が沢山あり生産されていたそうです。近年ではあまり制作されなくなったものもあるそうですが、蜘蛛絞り、などもその一つ。

今回の産地見学では、嵐絞りをされる職人さんのところに伺いました。

こちら工房にお邪魔しましたがなかなかカオス(笑)。産地見学あるあるですが、工房がカオスという職人さんや作家さんて結構いらっしゃいます。そんな時は、こういう環境で美しいものが作れるのかしら。。。なんて思ってしまうのですが。まぁ、人それぞれですからね(笑)。

さて、職人の方の前にある太い棒。嵐絞りの実演を見せて頂きました。白生地が棒にあらかじめ巻いてあります。

スイッチを入れると、この棒が回りはじめます。そこに端から糸を巻いて行きます。

糸の巻く幅を広めたり狭めたり、斜めにしたりと糸を白生地の上に巻き付けているところです。

何とも不思議な作業。巻き終わると、この棒ごと藍甕の中にどぼん。糸を巻き付けた部分が防染されて染まらないため文様が出来る、というわけです。これも絞りの技法なんですね。

こちらが染めた後の生地。

この斜めにざーっと入っているラインが糸で巻いて防染していた部分です。綿の浴衣や手ぬぐいなどにありそうですよね。

 

有松・鳴海絞会館

最後に、有松の町にある有松・鳴海絞会館を訪れました。絞りの様々な展示や実演などが見ることが出来ます。立派な建物ですね。

沢山の観光客でいっぱいでした。

残念ながらおばあちゃんたちによる絞りの実演は見られませんでしたが、お土産物コーナーで可愛いものを見つけました。

総絞りの子供服。

これは、唐松縫い絞りかな。

京都から有松と弾丸の旅でしたが、はじめて訪れた有松では厳しい現状もそこで頑張る職人さんたちにも出会え、充実した旅となりました。

 

あこや

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