神無月の京都旅~その④~清宗根付館 Trip to Kyoto


河久さんでランチの後に伺ったのがこちら。


壬生寺の近くにあります、京都 清宗根付館へ。
こちらは根付専門の美術館で、ふるいものを展示している美術館は多いですが、こちらは、現代の根付作家の作品がコレクションされています。


学芸員の方のご説明を伺いながら、根付についてのお勉強です。
この美術館は、武家屋敷だった場所を改装していて、建築物自体も見る価値ありです。

この日は、根付作家の及川空観さんが講義と実演もしてくださいました。


根付ってご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんね。
江戸時代、印籠・矢立て・煙草入れ・袋などの「提げ物」を携帯する際、その紛失や盗難を防ぐ必要から発明されたのが「根付」です。今でいう、キーホルダーとかストラップにあたるものですね。

提げ物を紐で帯に吊し、もう一方の先に根付を取り付けて留具としました。象牙や牛の角など動物の骨、陶器や金属を素材として、日本人独特の器用さで精巧な彫刻が施され、海外のコレクターに大変人気のある日本の美術品です。


これ、及川さんの作品です。ちょっとびっくりですよね。こっちも。


ちょっとだいぶ怖いですけど、昔から超絶技巧と呼ばれるような職人技の技術で根付は作られてきたんですね。

使う道具は彫刻刀。


これらの道具を使ってただひたすらに、地道に彫っていくんですね。


館内はこのようなショーケースにたっくさんの根付が展示されています。


冒頭に説明しました通り、こちらの美術館は現代作家の方を応援している美術館で、年に1回、ゴールデン根付アワードという賞を開催されています。こちらは高円宮妃久子殿下が臨席のもと、現代の根付作家の皆さんにとって切磋琢磨できる機会となっているそうです。


根付に興味ある方は、ぜひ、訪れてみてください。


つづく


あこや

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