立春の京都旅その④~中村軒で白味噌のお雑煮~
恒例の立春のお伊勢参りをした翌日、大好きな白味噌のお雑煮を食べに
桂にある中村軒さんへお邪魔しました。
ここは、夏にかき氷で行列ができるお店として有名で、名物の麦代餅(むぎてもち)が京都のデパート等でも販売されています。場所が桂と中心部から離れているのですが、のどかな雰囲気と昔ながらの和菓子屋さんの風情があって素敵なお店です。
私はここの白味噌のお雑煮が大大大好きで今回も楽しみに訪れました。
店内に入ると立派なお雛様が!立春過ぎたらもう飾っていいんですもんね。早いなぁ。
歴史を感じる佇まいですね。なんだか、盛りだくさんなおひな様(笑)
写真で見ると大きく見えますが、小さいお皿やお茶のセットなどなどがいっぱいいっぱい並べてあります。中村家のコレクションなのかな。。。
さて、オーダーは迷わず白味噌のお雑煮。それ以外にもにゅうめんやお赤飯などお食事のメニューもあります。
こちらですー!八頭がごろんと入った昔ながらのお雑煮です。美味しすぎます!!ここの特徴は、鰹節が付いてくるところですね。削りたての香りがいい鰹節がたっぷり別添えてついてきます。
夢中で食べていたら、中村軒のご主人の中村亮太さん(左)と弟さんの隆兵さん(右)がいらっしゃってびっくり!思わず一緒に写真を撮らせていただいたものの、恐縮している私、、、。怪しい(笑)
弟の隆兵さんは、この中村軒の裏手で隆兵そばというお蕎麦屋さんをやってらっしゃいます。ミシュランの一つ星を取られているそうで、京都でも注目のお蕎麦屋さんだそうです。
私が白味噌のお雑煮が大好きという話をしたところ、お兄さんの亮太さんは、京都の商売人の家に生まれた長男ならではのエピソードを聞かせて下さいました。
京都の家では、お正月に、白味噌仕立てのお雑煮を食べます。その際、長男には、八頭を特に多く入れて食べさせる習慣があるそうなんです。そのおかげで、京都の商家の長男は白味噌のお雑煮が嫌いという人も多いとか。亮太さんも子どもの頃から毎年、おじいさまに嫌という程八頭をごろごろとお雑煮に入れられ食べさせられたそうで、白味噌のお雑煮はあまり好きでなかったとか。
こんなに美味しいのに!笑
それからもう一つ。縁起物の白味噌のお雑煮は、基本的に魚で出汁を取らず昆布で出汁を引くそうです。そのため、お店で出す白味噌のお雑煮には、好みで鰹の削り節を添えて出されてるんですって!ちゃんと意味があるんですね~。って当たり前か。
この日も美味しく頂きました。中村ブラザーズ、ありがとうございました☆
あこや
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