続・どうなんだ藍染?faced with running color

前回の投稿が想像以上に反響があり、コメントやメッセージなど頂きありがとうございました。励ましのお言葉、嬉しかったですし、私と同様な経験をされた方もいらっしゃったみたいで、藍染の取り扱いには注意が必要ですね。

藍染の色落ちのその後の顛末をレポートいたします!


これです。この藍染の浴衣に会わせて締めていた夏帯に、がっつり藍が色移りしていた事件の顛末です。前回の投稿はこちら。
どうなんだ藍染

色落ちを発見した瞬間は、うろたえすぎて、とにかく早く対応しなければいけない!と、近所にある吉本さんという悉皆さんに持ち込んでみたんです。吉本さんには、これまで母の古い訪問着のシミやカビ取りなどをお願いしたこともあって、駆け込み寺的にお世話になっているお店です。

持ち込んだ時の状態


藍染は、摩擦でも色落ちする上、汗と混じるとタンパク質と相まって繊維の奥まで入り込んで落ちにくくなるそうで、今回はかなり厳しいかもしれない、と言われました。

また、頑張って落とそうとすると、色落ちしていない帯の模様部分も色が抜けたりしてしまう可能性もある、とも言われ、そうなると藍を落とした後の加工も必要になる、と言われてしまったんですね。

もう、目の前がクラクラしました。吉本さんに無理かもと言われたらどうしたらいいんだ、、、それほど藍は強敵なんだな、と自覚!
加工が必要かも、と言われた時点で、はたと、正気に戻りました。

私は、悉皆(お手入れ)は、買ったお店でお願いする、を基本にしていたので、加工が必要になるといわれた以上は、購入したお店に相談するしかない!と、すぐさま、帯をいただいた京都のおか善さんに電話しました。

色落ちした部分の写真も送って、どれだけ悲しみに打ちひしがれているかも伝えたところ、岡本淳平社長が「とにかく、すぐ送ってください!やるだけやってみます!」と、男気たっぷりに言ってくださったので、吉本さんに行った足でヤマト運輸さんに直行!(笑)

そしてそして、約3週間。帯ちゃんが帰ってきました!


見てください!

パッと見、全然わからないですよね!色移りしたとは思えないくらい、綺麗になって帰ってきました!もう感動の嵐!!!

Before&After写真で見てましょう。


上が色落ちガッツリの時、下がきれいになった状態です!

ああぁあぁぁぁぁぁぁあ(涙)
ありがとうございます!ありがとうございます!

信頼できるきもの屋さんでお買い物していてよかった!
こういう時に、痛感しますね!
おか善さんだったら、万が一、元々の図柄に手を加えなくてはいけなくなっても、安心してお任せできると思ったので、吉本さんの腕は信用していたものの、買ったところにまずはお願いするのがいいな、と思ったわけです。正解でした。

おか善さんでどんなことをしてくださってここまで綺麗になったのかは、現在、ヒヤリング中なのですが、帯が京都に届いた時の淳平さんの反応だと、ざっと藍が落とせたとしても生地白の部分には少し残るだろう、と言われていたので、覚悟はしていたものの、想像以上に綺麗になって戻ってきたので、本当に感謝です。


おかえり。。。(笑)

藍染の浴衣については、とにかく水通しを何度もして、色が落ちなくなるまでは、色移りしてもいいような帯(そんな帯ないけど。。。涙)で楽しむしかなさそうですね。

今回は、本当にいい学びになりました。
皆さんも藍染の対処法など、いいアイデアがあったらぜひ教えてくださいね!



あこや

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