畳紙(たとうし)

皆さんのお持ちのきもの、誂えた当時の呉服屋さんのたとう紙に
後生大事に包まれ、箪笥にしまわれていませんか?

祖母のきものを整理していた時もそうだったのですが、出てくる出てくる
茶色く変色しボロボロになったたとう紙たち。中の薄紙も黄ばんでいます。

この紙のカビやシミが、きものに移って、きものを痛める大きな原因となるのです。
理想は、衣替えで虫干しをする際に一式総替えすることですが、なかなかそれも大変ですよね。

悉皆の方に伺ったところ、とにかく変色し出したら替え時。3年くらいが目安とか。
私はたとう紙をある程度買い置きしています。

基本は、きもの用と帯用の二種類。
きもの用は、三つ折サイズより二つ折サイズが私は好みです。

また、薄紙付きのものを愛用しています。
薄紙は不要という方もいらっしゃるようですが、きもの保護の観点から、やはり薄紙はあった方が良いです。また、厚紙の台紙がついているタイプなどもありますが、お勧めしません。

呉服店やクリーニングから上がって来た時に、シワになりにくくするためにきものの間に挟んであったりしますが、厚紙は水分を吸うため、箪笥にしまう際は、必ず取り除くことが重要です。

真新しいたとう紙に包まれるときものも生き返ったようです。
このひと手間さえ惜しまなければ、いつまでも美しいきものを着ることができます。

あこや

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