芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事展 トークイベントへ ~その①~
沖縄本土復帰50周年に寄せて開催する特別展「芭蕉布-人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事-」が、大倉集古館で開催中ですが、これに連動した企画として、喜如嘉の芭蕉布の平良敏子さんの義娘 平良美恵子さんのトークイベントが開催されるということでお邪魔してきました。
ランチタイム・スペシャルトークイベントと題され、ホテルオークラの宴会場で芭蕉布ファンをはじめとする約150名が集まった盛大なものでした。
ホテルオークラは、今年創業60周年のアニバーサリーイヤーで、様々なイベントなどが行われていますが、今回の企画は予想以上に反響があったのだそうです。芭蕉布・きもの、というコンテンツの強さでしょうか。
喜如嘉の芭蕉布については、ご存知の方も多いと思いますが、国の重要無形文化財に指定されている織物です。沖縄の土着の風土が生み出した独特な織物ですが、沖縄の歴史と深い結びつきがあり、平良敏子さんの功績は大きいのです。詳しく知りたい方は、喜如嘉の芭蕉布保存会が主催するワークショップに数年前に参加した際の記事をぜひご覧いただけたらと思います。
⇒ 着物探訪☆沖縄・芭蕉布の旅〜その①〜 ※その⑭まで続きます!結構読み応えあると思う(笑)
この日はロビーからきものの方が多くて、ホテル内が華やいでいました。
こちらには、銀座もとじさんのご協力で、喜如嘉の芭蕉布がずらっと展示されていました。
こう見るだけでも、多様な趣です。皆さんがイメージする芭蕉布ってどんな感じでしょう?
会場は、たくさんの芭蕉布や夏きものをお召しになった方でいっぱいでした。
トークイベントの開始です~。冒頭、ホテルオークラの副支配人の人見さんからご挨拶。
そして、大倉集古館の学芸員の方から、今回の企画主旨のご説明の後、トークがスタート!
東京画廊オーナーの山本豊津さんと喜如嘉の芭蕉布の平良美恵子さんのクロストーク形式で開催されました。
お話の中心は、山本さんが今回の企画にあたって喜如嘉を訪問された際に感じたこと、芭蕉布の歴史、生み出される織物の美しさを熱心に語られていて、私としては、もっと美恵子さんの話を聞きたかったなぁwというのはありながらも、平良敏子さん・美恵子さん・作り手の皆さんの並々ならぬご尽力のたまもので、今の芭蕉布がある、ということを改めて痛感しました。
トークの後は、沖縄をテーマにしたお食事に舌鼓。
沖縄の食材を使ったとっても美味しいお料理ばかりでした。まずは、前菜。
この巨峰の実みたいに見えるのは、なんとフォアグラ~。
とっても涼し気な一品です。
次は、沖縄の野菜といえば!のゴーヤを使ったお料理。
これは、おソースがとっても美味しかった~。見た目にも美しいですね。
そしてメインは、あぐー豚!沖縄の代表的な食材。
脂まで甘みがあって、残さずペロリと頂きました。とーっても美味しかったです。
そして、最後のデザートはこちら。
沖縄を感じながらのランチでございました。
お食事中に、石草流の三代目家元 奥平清鳳氏からのご挨拶がありました。この日のイベントに合わせて、ロビーに芭蕉の葉を活けたのだそう。
先生も素敵な夏の装いで。宮古上布かな。
そして芭蕉の葉について解説してくださいました。
芭蕉の葉、大きい!!
喜如嘉で見た、糸芭蕉は本当に大きくて、人の身長の倍くらいあった記憶がありますが、間近で葉だけ見ると改めて驚きますね。
これは、芭蕉の花!初めて生で見ましたが、不思議な形をしています。小さいバナナみたいなのが見えますが、まさに実の部分。でも、これはとても苦くて食べられるようなものではないそうです。
会場には、三線の音色もあり、沖縄感いっぱいの時間でした。
楽しい時間は、あっという間です。。。
つづく
あこや
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