三四十会(みよそかい)へ行ってみた〜その①〜 a kimono exhibition “Miyoso-Kai”

先日、新宿伊勢丹で開催されていた「三四十会(みよそかい)」へ行ってきました!

三四十会というのは、 1970年からスタートした京の染織6社が一堂に集う年2回の呉服の催しです。この6社は時代とともにメンバーが入れ替わったりしている様ですが、、現在は下記の6社が参加されています。

千切屋治兵衞(礼装中心の友禅きもの) 
●紫紘(重厚な礼装用の袋帯が中心) ※HPはないがインスタあり
●洛風林(しゃれものの袋帯や名古屋帯)
廣田紬(結城紬を中心に紬全般を取り扱い)
藤井絞(鹿の子、雪花絞りのきものや帯)
多ち花(摺り型友禅で制作する小紋など中心)

聞いたことがある名前、全く聞いたこともない名前、よく知っている!いろいろだと思いますが、上記6社は京都のメーカーさん。有名どころです。

同じデパートの催事でも、先日私が伺った日本橋高島屋さんで行われている「東西名匠老舗の会」は、主に老舗の小売店さんの催事。私たち消費者にとっては、メーカーさんと直接お話しして商品を拝見できる機会ってなかなかないので、その意味では貴重、ですね。


ところで皆さん、伊勢丹さんも元は呉服店から始まった百貨店ですね。明治19年、神田に開業した「伊勢屋丹治呉服店」 がルーツ。三越や高島屋からはやや後発で、太物や帯を中心としていたなんて言う話もあります。各百貨店が呉服を大切にするカルチャーはこういったルーツに根差すものでしょうか。

さてお邪魔します。

■工芸帯地 洛風林

まずは、お目当ての洛風林さん❤️


堀江麗子社長がいらっしゃいました〜。


いつもはお着物でお仕事していらしゃるのですが、私が伺った最終日は、片付け作業もあるのでお洋服姿でいらっしゃいました。お着物姿拝見したかったけど、お洋服姿も素敵です!お綺麗だわ〜。

洛風林さんは、このブログでも度々登場していますが、西陣の帯屋さん。洒落ものを得意とされ、独特な雰囲気の帯を作られます。ふくれ織の帯などが有名で、見れば「あら、洛風林さんの帯ね」とピンとくる感じ。

洛風林さんの帯やコート地

ふくれ織というのは、柄部分が袋状に織り上がる二重組織を持つ帯のことで、柄と柄部分に使う糸の撚り加減を変えることで、更に立体的なボリューム感と糸の光沢感が出ます。色んなおきものをお洒落に見せてくれます。

洛風林さんの帯は根強いファンが多く、三代目の麗子さんの代になってから、女性らしい目線で制作されたものが増えたという声もあり、ますます魅力的な帯を制作されています。可愛い帯がたくさんあった〜♪

■廣田紬

さて、お次は、洛風林さんのお隣にいらした廣田紬さん。

きものが廣田紬さんが扱う下井紬。(帯は藤井絞りさんのものだそうです)

廣田さんは、京都の先染め織物(織のきもの等)を扱う専門店。創業当初は、結城紬を専門にした問屋としてスタートされたそうです。

たくさん全国様々の織物を見せていただいたのに、写真を取り忘れると言う、うっかりっぷり。。。汗 しかも私、ちょっと気に入ったものがあってかなり長時間話し込んでしまっていたというのに。ごめんなさい。(涙)

■藤井絞り

絞りの浴衣等が最近人気の藤井絞さんです。

藤井絞さんと言えば、雪花絞りを思い浮かべる方も多いかも知れません。上記の様な普段にさらっと着られる可愛らしい絞りのきものや帯が並んでいました。三四十会には割と最近加わられたようです。


次に続く。



あこや

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