感動の連続☆森田空美先生のプライベートレッスン
先日、ご縁があって、きもの研究家 森田空美先生の着付けのプライベートレッスンを受けてきました。
森田先生は、皆様ご存じの通り、グレーやベージュを基本とした上品で都会的な着こなしを提唱し、現代女性に絶大な支持を受けている人気の先生ですが、そのスタイルは、昔ながらのはんなりきものなイメージからは、一線を画すスタイルと言えると思います。
私自身は、先生のシックなスタイルに憧れつつ、自分にはまだまだ似あわない気がしていて、素敵だなと外から眺めている感じなのですが、やはり森田先生の着付けはぶっちぎりの美しさ!!以前から学びたいと強く思っていました!
※左が森田先生。去年、和楽のイベントで撮っていただいた写真です。
せっかくのプライベートレッスン!先生を独り占めできるのだからと、日々着付けで悩んでいる沢山のことを先生にぶつけてみようと臨みました!!お写真はないですが、振返りの意味と、皆様へも参考になればと思い、ポイントをまとめます!だいぶ、私的見解も混ざっていますので、先生がおっしゃった言葉通りではありません!ご了承ください。
まず、森田先生のご本「シンプル美着付け」を熟読して臨んでいたということをはじめにお伝えしておきます。先生の着付けをお手本にされたい方は必携の本です☆
レッスンを受けた感想は、、、やっぱりシンプル美着付けだった!ということです。。。!若干の感動さえありました。。。なぜなら、私自身着付けは確立しており、これまでの自分の着付けと森田流の着付けの違いが、よりはっきり認識できたからだと思います。
先生の手さばきは、魔法の手でしたよ。着付けに正解はありません。良きアドバイスはどんどん取り入れて、自分の着付けを改良・進化させていきたい、というのが私の信条です。
ポイントを以下の4つに絞ってお聞きし、重点的にレッスンしていただきました。
【衿合わせ】【伊達締めの位置】【帯の位置&完成形】【帯揚げ】
Ⅰ.衿合わせ
①衿合わせや半衿の美しさを担保するには、長襦袢の半衿の付け方の見直しが必要。
皆さんは、長襦袢の半衿ってどうされていますか?以前このブログでも半衿や衿芯については触れたことがありますが、長襦袢のお仕立てをお願いすると、最近は半衿がついた状態で納品されることも多く、それが普通と感じていらっしゃる方も多いかも!その場合、プラスティックの衿芯を入れることを前提に考えられているのか、割と柔らかい衿芯が半衿の中に縫い付けられていて、それ単体では、ふにゃふにゃの衿です。
森田先生は、プラスティックの衿芯反対派。よって、襦袢地に自分で三河芯やバイアスカットの衿芯をつけ、その上に半衿をかける、という方法をご指導されています。そうすれば、プラスティックの衿芯は不要になり、美しい半衿のカーブが描け衿合わせも美しく仕上がるというものです。
一見手間に思いますが、先生の美しい衿元を見ていると、絶対やるべきだと、再認識させられました。
②衿の合わせ方
長襦袢もきものもバストを包み込むように深く合わせる。
ご本にも、バストを包み込むように、と記載されていましたが、これは、先生にやっていただいて目鱗だったポイントの一つです。
かなり深い!!!思った以上に深くしっかり合わせます。半衿の合わせ具合は極端に言うと直角!ここまですることで胸元、衿元が安定するのだと理解できました。
Ⅱ.伊達締めの位置
伊達締めは、結んだら、前と脇で滑らせるように下げる。
これもご本で拝見していたので、実践はしていたものの、感覚的なところでよく理解できました。長襦袢にする時も、きものの上にする時も同様で、下げることで美しい胸元が作ることが出来ました。
Ⅲ.帯の位置&帯の完成形
帯は、帯の下側で巻く感覚を覚える。矢の羽は抜き過ぎない。
まずはじめに先生に、これはどうやったらなるのですか。。。とお聞きしました。
そう、体から浮いている帯。。。(←勝手にこう呼んでいます)
これ、帯揚げも美しく見えるし、第一、ゆったりきているように見えるじゃないですか!!
もちろん、お若い方向けというよりは、大人の女性向け☆☆☆
先生と一緒にやっていただいたら、私もそうなりましたよ!!雑誌のように!!
何も特別なことはなかったような気がするのですが、しいて言えば、帯の下側で締めることを意識し、腰の補正にひっかけるように巻いていくような感覚、、、でしょうか。腰に刺すように巻く。そうすると自然に帯と体の間に大きな空間が生まれていました。本当にこうなるんだ、、、と驚きましたね☆
Ⅳ.帯揚げ
森田流美しい帯揚げを作るためには、Ⅲの帯が作れて初めて完成!
本結びといりくを教えていただきましたが、いりくが衝撃でした。
「え~~!!そこまで帯の中に突っ込むのですかー!!!」というほど、帯揚げを交差させたら、帯揚げの両端を帯の中の奥の奥の方へぐぐっと入れて行きます。帯の中でしっかり帯揚げの両端が交差している感じ!
これ、レッスン後です!きちんと撮れなかったのですが、かなり綺麗に出来ました。
体と帯の間のしっかりした空間が出来ているⅢの帯になっているからこそ、帯揚げを帯の中で始末することが出来るんですね。
長くなりましたが、昔々の日本女性の着物姿は、きものが毎日のワードローブだった訳で、今の様にきっちり着ている人は稀だったと思います。着やすく、動きやすく、素早く、、、。日々の衣服であることを考えれば、着付けや着姿は自由なのです!
でも、私たちにとって、きものはちょっと特別な衣服。特別な気分を味わうために着ている側面が強いです。よって、美しく着たいという想いは自ずと強くなり、森田先生のシンプル且つ美しい着付けが支持されているのだと思います。
今回は、非常に勉強になりました!
森田先生、ありがとうございました!
あこや
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