染織文化講座「型紙で小紋を染める」~その②~

さて、染織文化講座の「型紙で小紋を染める」実習の後半です!

いよいよ、型置き(布の上に型がみを置き糊(のり)をヘラで均一にのばす。型をそっとはがし、模様が繰り返しになるように型紙をまた布に置くこの作業を何回か行うことによってパターンのある布となる)した反物を染めて行く工程に入ります。

染色→蒸し→洗い→乾燥→完成 というステップで進んでいきます。

【染色】

長板に反物を置きます。反物のセットは先生の手を借りて。

この端にある針が並ぶものは、「がり」と呼ばれる反物を固定する部分です。
ガリで固定し、染上がりの端部分にテープを貼ります。なるほど、反物の端っこってこういう風にしてまっすぐに染め終わりの線が引けていたのね、と納得しました。

実際、染めた後、こーんな感じになります。職人の手にかかると、あっという間に表面がむらなく染まっていきます。これをイメージし、いよいよ実践です!

刷毛の使い方を、五月女さんにご指導いただき、いざスタート!3本の指を使って両手で刷毛を持ちます。まっすぐこの刷毛を体を後ろに下げながら、引いていくのですが、この時外側の手に力を入れ押し気味にしていくのがポイントだそうです。

適度なスピードと思い切りの良さ、そこそこ力を入れて染料を反物に刷毛でのせていきます。

すごくシンプルな動作のはずなのに、む、難しい!!!力の加減が均等でないので、刷毛の両端部分がかすれて色がのりません。1メートルずつ位を行ったり来たりしながら、少しずつ進めます。職人さんは、一気に行ってしまうんですよ!びっくりしました。
※私がフリースにUGGを履いて作業しているのは、工場の中がめっちゃくちゃひんやりしているからなのです!あー寒かった。。。これが毎日の職人さんたちは大変だ!

染めた反物は1時間ほど寝かせます。ふわっと持ち上げると、裏面が見えますね。グレーの地色に対し、蝶の形が良く見えます。きちんと染料がおかれていますね。

長板の脇の床上に大量の木くずが!なんとこの木くずの中に反物を置いて寝かせるんだそうです。木くずは反物を押さえる意味と余計な湿気を取る役目を果たし、松以外の木材を使用するそうです。

こんな風に木くずの上に反物を置いて…

反物の上に、木くずをかぶせていきます!

気づけば、木くずに埋もれてる~!面白いですね~。

これで1時間寝かせていよいよ蒸しに入ります!

 

あこや

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