染織研究家 木村孝先生レクチャー『今、次世代へつなぐ想い きもの春秋』発売記念講座~その①~
昨日は成人式でしたね。
全国の着付け師のみなさま、お疲れさまでした。
全国の成人した方たちが、きものって素敵だな、と少しでも思ってくれているといいなぁ。
さて、私は、恒例の染織研究家の木村孝先生のレクチャーに行ってきました☆2015年1月の講義ということで、心なしか皆さん年始にちなみ華やかな装いの方が多かったように思います。
※講義後、私たちに囲まれ談笑される孝先生
今日の孝先生の装いは、紋意匠ちりめんが美しい薄いココア色の一つ紋の色無地に、黒の染帯です。写真では見にくいのですが、お太鼓には孝先生がデザインされた雪の結晶が描かれ、とてもモダンな帯になっています。孝先生がこうした帯をなさるのは、少しめずらしい感じがしました。
グリーンとオレンジが効いた帯締めは、先生がおっしゃる「年を取ったら色を加える」の法則。孝先生曰く、本来は、こうした黒い染帯には、白い帯締めをすると全体が締まるとのことですが、やはり少しさびしい印象になると。きものは、色を引いて考える、とよく聞くことですが、「色を加える」ということも時に有効なのですね。
今日は、先生が新たに本を上梓された記念講演でした。こちらが先生のご著書。
今、次世代へつなぐ想い きもの春秋 (2014/12/01) 木村 孝 |
「美しいきもの」での連載を再編集し新たにエッセイもお書きになられたそうです。なにより、先生の着物姿のお写真がたくさん掲載されているのが嬉しい!とっても勉強になります。
講演では、この本の中でも触れられている色、紋、お召などについて質疑を交え楽しくお話しくださいました。
94歳ですよ!わかっていても、毎回驚いてしまうほど、お元気でチャーミングな方です。
講義メモ、次回に続きます!
あこや
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