「創設80周年特別展 日本民藝館所蔵 沖縄の工芸」記念講演会へ~その③~ The seminar of Okinawa textile in Nihonmingei-kan

レクチャーの続きです。

■沖縄の織物
沖縄の織物は様々です。素材だけでも様々です。

<素材の種類>
-芭蕉
-絹
-苧麻(ちょま)
-木綿

これらの織物が出来る糸素材について見て行きます。

<多様な糸素材>
-苧麻・ラミー:苧麻はからむしという植物から績んで出来る糸。ラミーは紡績。
-桐板(トンビャン):何が原材料かは不明だそうで、幻の織物と言われている。透明感があり、パリッとひんやりしていて苧麻より漂泊している感じ。表面が平らで断面は四角い。撚らない糸で、撚り継ぎ(糸を長くするため糸を撚ってつなげる接合部分)以外は撚りは入っていない。

※沖縄県立図書館貴重資料デジタル書庫より

これが桐板で織られた生地の拡大図。染められていない白い部分がそのものの色ですね。レクチャーで柳先生が見せて下さった写真は、もっと透明感のある素材であると認識出来るものでした。

素材
経糸:桐板
緯糸:桐板
濃い水色に横向きに染められた6色の松、梅が小さいながらにぎやかで現在では幻の織物となった桐板(トンビャン)に紅型を染めた珍しい裂。
-芭蕉:バナナの実がならない糸芭蕉という種類の葉脈部分を使って作る糸。昔は撚り継ぎをしていたものもあったらしいが、現在は結んで糸をつくっていくのがほとんど。
-絹
-木綿

次は、織の模様の種類です。沖縄では、地域ごとに特色のある織物がつくられました。首里の絹花織や木糸格子絣(手縞)、読谷の木綿花織や縫取り織ティサージ、八重山の苧麻色絣や木綿白地絣、久米島の紬絣などがあります。

<模様の種類>
-絣
-縞
-花織(浮織)

紺地杢糸格子絣袷衣裳(部分) 琉球王朝時代 19世紀

絣は沖縄から全国へと伝わって行きました。でも、沖縄の絣柄は複雑で、一枚の生地に様々な模様が混在しているのが特徴です。高い技術が求められ、デザイン画があるというよりも、織り手が自由に織って図柄を構成していたそうです。

■沖縄の染物
柳宗悦は染物の中で一番本格的なものが型染で、そのなかでも紅型は比類なく美しいと讃えています。紋様の題材は、牡丹、菖蒲、桜、桐、楓、鶴、亀、鳳凰等の動植物や風景など多岐にわたります。

<きもの>
-紅型
-朧型(うぶるがた)
-藍型(えーがた)

白地流水葦楓鴛鴦文様紅型衣裳(部分) 琉球王朝時代 19世紀
展示室でも、こうした白地の紅型が特に美しくて、今こうした紅型はないものか、とっても着てみたくなりました。美しい!!!

<ウチクイ・幕>

-筒描き
所蔵品の中でも、この風呂敷のようなウチクイがひとまとまりありました。タペストリーのように展示され、これも美しかったです。

簡単にメモを記載しましたが、とにかく、美しい絣や紅型に、心を奪われ、着てみたーい!という強い気持ちを思いました。8月21日までこの展覧会はやっていますので、ぜひ、足を運んでみて下さい!

 

あこや

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